商品を販売するときや、人の気を引きたい時にキャッチコピーって大事ですよね。
多くの企業の場合、製品の特長や機能などをもとにキャッチコピーは作られます
その点、、

ブランド戦略が重要なホテル業はどんなキャッチコピーを使っているのかな??
、、と思い2020年12月1日時点の5つ星ホテルのトップページにみられるキャッチーな言葉を集めてみました。
ハレクラニ沖縄
天国の名に
最もふさわしい楽園へ

2019年オープン。ご存じハワイの老舗ラグジュアリーホテルが日本にも出来ました。
「ハレクラニ」という言葉がハワイ語で「天国にふさわしい館」という意味なんですよね。
100年以上の歴史をもつハレクラニが初めて海外に選んだのは沖縄。
なんでか、、と思ったら三井不動産の所有なんです。
元のハレクラニの知名度を利用した、キャッチコピーとして自然にハレクラニブランドを活かしている秀逸なキャッチコピーなのではないでしょうか。
そういえば、韓流ドラマがブームの時に『天国の階段』というチェ・ジウ主演のドラマがありましたが、あれもロッテワールドというホテルグループが舞台でしたね。
京都ホテルオークラ
いつも、いつの日も最上の一日。

いつ来ても最高のもてなしをする、最高の満足度を提供する、そのような姿勢が見える良いキャッチコピーですね。
「最上」という言葉に無意識に比較優位性も感じられ、ユーザーに選ばれやすくなっていると思います。
オークラというとホテルオークラ東京が「御三家」と呼ばれ格式高いホテルのひとつとして有名で2019年9月にリニューアルオープンしましたが、京都ホテルオークラも非常に人気の高いホテルです。
ハイアット系ホテル(パークハイアット、グランドハイアット等)
夢見た旅へ、出かけよう。
「夢見た旅へ」
ハイアットブランドのブランド価値を高めるような言葉選びですね。私たちのホテルは夢見るような憧れのホテルですよ、と感じさせます。
そして、「夢見たホテルへ」ではなく「夢見た旅へ」としていることも、ホテルを選ぶ人の大半は旅の構成要素の一つとして宿泊施設があるという事を考えての謙虚さが出ていると感じます。
多くのホテルが「私のホテルは凄いアピール」のキャッチコピーになっているのと比べて、旅を提案すれば宿も売れるという当たり前の構造をうまく考えたコピーですね。
「出かけよう」
という言葉が宿泊の申し込みに後押しを狙うような効果があると思います。
HPを見ている人はまだホテル選びで迷っていた李、旅行に行くこと自体を検討していることも多いなかで、「出かけよう」という呼びかけは「泊まろう」という表現よりも上品ですよね。
※コロナ感染影響からか、各ホテルに記載されていたキャッチコピーは「●●ホテルへようこそ」に変更されているようです(20年12月6日時点)
リッツカールトン大阪
もう一つの、我が家
「私たちは、お客様に心あたたまる、くつろいだそして洗練された雰囲気を常にお楽しみいただくために最高のパーソナル・サービスと施設を提供することをお約束します。」
リッツカールトンと言えば、すでに多くのビジネス本が出ており、
日本法人の元社長が書いた『サービスを超える瞬間』は30万超えのベストセラーとして有名ですね。
リッツではクレドと呼ばれる、働く人たちの信条となるものや臨機応変に対応するための2000ドルの裁量権が話題になりました。
従業員がお客様満足度のために、約20万円までは判断してよいということで、重要な忘れ物をした方に飛行機を使用して届けに行った話などがありましたね。
「もう一つの、我が家」という表現からは、
第二の我が家のような落ち着いた雰囲気と優雅な空間でくつろぎのひと時
というHP記載の意味と
家族のように気軽に相談をしてほしい。
スタッフに対し家族のような信頼感をもって欲しい。
というような、ニュアンスも感じさせますね。
その他 5つ星ホテル
調べてみてわかったのですが、意外と琴線に触れるキャッチコピーを使っているシティホテルは少ないようです。
ホテルの立地や景観に言及したものが多い印象です。
正直な感想としてはもっと魅力的なキャッチコピーがたくさん見つかるかと思ったので拍子抜けでした。
いかがでしたでしょうか。お気に入りのホテルのキャッチコピーも是非調べてみたくださいね。
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