【中学生でもわかるIT用語】ARPとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

『A』から始まる用語

ARP

① 物語性を取り入れた説明: ARP

中学生のケンタがコンピュータクラブの先生に「ARP」について質問しました。

ケンタ: 先生、ARPって何ですか?

先生: ケンタ、ARP、つまりAddress Resolution Protocolは、ネットワーク内でデバイスのIPアドレスをそのデバイスの物理アドレス(MACアドレス)に変換するためのプロトコルだよ。例えば、新しい先生が来たときやクラス替えの後とか、生徒の名前(IPアドレス)は出席簿で知っているけれど、彼らがどの机(MACアドレス)を使っているかは分からないでしょ?先生が問題を回答させたい時に出席簿を見ながら名前を呼んで、生徒が手を上げるよね。そのように、ARPは、名前から正しい場所を見つけ出す手助けをするんだ。

ケンタ: それは実際にはどうやって行われるんですか?

先生: ネットワーク上でデバイスは、特定のIPアドレスを持つデバイスのMACアドレスを知りたいとき、ARPリクエストと呼ばれるメッセージを送信するんだ。このリクエストは同一セグメント内のネットワーク上の全てのデバイスに届けられ(ブロードキャスト)、対象のIPアドレスを持つデバイスが、自分のMACアドレスを含むARPレスポンスを送り返すんだ。

ちなみに、その逆にMACアドレスからIPアドレスを取得するために用いるのはRARP(Reverse Address Resolution Protocol)というんだよ。

実際のIT用語の定義:
ARP(Address Resolution Protocol)は、ネットワーク上でIPアドレスを対応する物理アドレス(MACアドレス)にマッピングするためのプロトコルです。これにより、IPベースの通信が物理ネットワーク機器を介して正しく実行されるようになります。

② 実際の事例: ARPの使用例

ローカルネットワーク管理: ネットワーク内のデバイス間で通信を行う際、ARPを使用して相互の物理アドレスを認識し通信を可能にする。

ネットワークトラブルシューティング: ネットワークの問題を診断する際、ARPを用いてデバイス間の接続状況を確認する。

セキュリティ監視: ARPトラフィックを監視し、不審なARPリクエストを検出することで、ネットワークセキュリティを強化する。

 

③ クイズや小テスト

クイズ1: ARPの主な目的は何ですか?

A. ネットワークの帯域幅を増やす
B. デバイスのIPアドレスを変更する
C. IPアドレスを対応するMACアドレスにマッピングする

クイズ2: ARPリクエストはどのように送信されますか?

A. インターネット上の任意のアドレスに送信
B. 特定のデバイスに直接送信
C. ネットワーク内の全デバイスにブロードキャスト

クイズ3: ARPが重要なのはどのような場面ですか?

A. ローカルネットワーク内の通信
B. データの暗号化
C. グローバルIPアドレスの割り当て

回答:

クイズ1の回答: C. IPアドレスを対応するMACアドレスにマッピングする
クイズ2の回答: C. ネットワーク内の全デバイスにブロードキャスト
クイズ3の回答: A. ローカルネットワーク内の通信

 

応用情報技術者平成24年春期 午前問33

TCP/IPネットワークにおけるARPの説明として,適切なものはどれか。

ア: IPアドレスからMACアドレスを得るプロトコルである。

イ: IPネットワークにおける誤り制御のためのプロトコルである。

ウ: ゲートウェイ間のホップ数によって経路を制御するプロトコルである。

エ: 端末に対して動的にIPアドレスを割り当てるためのプロトコルである。

回答:

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