AARRR(海賊指標)
① ストーリー性を取り入れた説明
ある日の放課後、パソコン部のユイが先生に相談していました。
ユイ:「先生、私が作ったスマホアプリ、最初はけっこうダウンロードされたのに、最近ぜんぜん使われなくなっちゃって…。何が悪かったんでしょうか?」
先生:「うん、それなら“AARRR(アー)モデル”を試してみるといいかもね。」
ユイ:「えっ、“アー!”って叫んでるみたいな名前ですね(笑)」
先生:「そう、実は“海賊指標”って呼ばれてるんだよ。叫び声っぽいから覚えやすいよね。AARRRは5つのステップの頭文字を取ったマーケティングのフレームワークで、サービスのどこに課題があるかをチェックできるんだ。」
| 指標名 | 説明・主なKPI |
|---|---|
| Acquisition(獲得) | ユーザーをどこからどうやって呼び込むか DL数 訪問者数 |
| Activation(活性化) | 使用してもらい“これは便利!”と感じてもらえるか 使用率 初回滞在時間 |
| Retention(継続) | 繰り返し使ってもらえるか アクティブユーザー数 継続率 解約率 |
| Referral(紹介) | 他の人に教えたくなる仕掛けがあるか 紹介率 SNSによる拡散数 |
| Revenue(収益) | どうやって収益を得るか 購入金額 LTV(顧客生涯価値)ARPU |
ユイ:「へぇ…アプリって、作って終わりじゃないんですね。使い続けてもらう工夫が必要なんだ。」
先生:「そういうこと。たとえば、ユイのアプリは“獲得”はできているけど、“活性化”や“継続”が弱かったのかも。最初に使ったときに“おもしろい!”って思わせる仕掛け、入れてた?」
ユイ:「うっ…とりあえず説明画面しか出してなかったです。」
先生:「それが原因かもね。ユーザーはすぐに体験したいから、最初にワクワクさせる体験(Activation)を入れると、次につながりやすいよ。」
ユイ:「なるほど!たしかに最初からゲーム画面だったら、もっとハマってくれたかも!」
先生:「そう。そして紹介(Referral)を仕掛けることで、ユーザーが他の人に教えてくれて、自然に広がっていく。最後はRevenue(収益)で、課金や広告収入が発生するかを見る。」
ユイ:「やることが多くて大変だけど、ワクワクしてきました!海賊の“アー”って、すごい意味が詰まってるんですね!」
先生:「その通り。AARRRは、アプリやサービスを育てるための地図のようなものなんだよ。」
AARRRモデルとは、「獲得(Acquisition)」「活性化(Activation)」「継続(Retention)」「紹介(Referral)」「収益(Revenue)」の5つの指標でユーザー行動を分析し、サービスの改善や成長戦略を練るためのフレームワークです。スタートアップ企業やアプリ開発におけるマーケティング施策の基本です。
② 実際の事例
日本のベンチャー企業やアプリ開発では、AARRRモデルが成長戦略における基本フレームワークとして活用されています。フリマアプリのメルカリを例に挙げます
Acquisition(獲得)
テレビCMやインフルエンサーとのコラボ企画でSNSを通じて広く知ってもらう
Activation(利用開始)
写真撮影から出品までを簡単にするチュートリアル設計
Retention(継続利用)
売れやすい時間帯のプッシュ通知やセールイベントの活用
Referral(紹介)
招待コード制度によって友人を招待してもらう
Revenue(収益化)
販売手数料を通じて収益を得る
③ クイズや小テスト
クイズ1
AARRRモデルの「Activation」が意味するのは?
A ユーザーをアプリに呼び込むこと
B 収益化するための方法を設計すること
C 最初の体験で“これはいい!”と思わせること
クイズ2
AARRRモデルで“紹介”にあたる指標はどれ?
A Revenue
B Referral
C Retention
クイズ3
次のうち、AARRRの指標に含まれないのはどれ?
A Revenue
B Registration
C Retention
回答
クイズ1:C
Activationは、ユーザーが最初に「いいね!」と思う瞬間を作ること。
クイズ2:B
Referralは、他人に紹介したくなる仕掛けや仕組み。
クイズ3:B
Registration(登録)はAARRRには含まれていません。



