【中学生でもわかるIT用語】情報セキュリティの3要素とは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

『サ行』の用語

情報セキュリティの3要素

①物語性を取り入れた説明: 情報セキュリティの3要素

中学生のユウキがコンピュータクラブの先生に情報セキュリティについて質問しました。

ユウキ: 先生、情報セキュリティってどんなことを意味するんですか?

先生: ユウキ、情報セキュリティとは、情報の安全性を保つための対策やプロセスのことだよ。これには主に「機密性」「完全性」「可用性」という3つの要素があるんだ。

ユウキ: それぞれどんな意味があるんですか?

先生: 「機密性」は、情報が許可された人にだけアクセスされることを保証すること。「完全性」は、情報が正確であり、未承認の変更から保護されている状態。「可用性」は、必要な時に情報やリソースにアクセスできることだよ。

ユウキ: なるほど、それぞれ重要な役割があるんですね!どの要素を強化させるのがいいのでしょうか?

先生: 実は、それぞれの要素をバランス良く強化することが大切なんだ。たとえば、機密性を極端に高めると、必要な時に情報にアクセスできなくなる可能性がある。また、可用性だけを重視して機密性をおろそかにすると、情報が漏洩するリスクが高まるんだよ。情報セキュリティは、これらの要素がうまく組み合わさって初めて効果的に機能するんだ。

ユウキ: それは難しいバランスですね。どのようにしてそのバランスを取るのでしょうか?

先生: それは、その組織やシステムの特性によって異なるんだ。重要なのは、セキュリティのリスクを理解し、それぞれの要素がどのように影響を与えるかを考慮して、適切なセキュリティ対策を施すことだよ。それぞれの要素が重要なのは変わらないけれど、その優先順位や強化の方法は、状況に応じて柔軟に調整する必要があるんだ。

ユウキ: なるほど、全体のバランスを見ながらセキュリティを考えることが重要なんですね!勉強になりました。

先生: そうだよ、ユウキ。情報セキュリティは常に変化する分野だから、学び続けることが大切だよ。

 

「情報セキュリティの3要素」

要素 定義
機密性 情報が許可された人にだけアクセス可能であること。
不正なアクセスや漏洩から情報を守る。
完全性 情報が正確であり、未承認の変更や破損から保護されている状態。
情報が信頼できることを保証。
可用性 情報や情報システムが必要な時に、承認されたユーザーによってアクセス可能。
情報が必要な時に利用できることを保証。

これらの要素は互いに依存しており、情報セキュリティを確保するためには、これらを適切に管理し、バランスを取る必要があります。

②実際の事例: 情報セキュリティの3要素の使用例

  • 企業のデータ保護: 企業が顧客データを暗号化して機密性を保ち、バックアップを取って完全性を維持し、ネットワークの信頼性を高めることで可用性を確保します。
  • 政府の情報システム: 政府機関が重要な文書を保護し、データの一貫性を維持し、災害時のデータアクセス計画を持っていることが例として挙げられます。

➂クイズや小テスト

クイズ1: 情報セキュリティの「機密性」は何を保証しますか?

A. 情報の一貫性
B. 許可された人のみのアクセス
C. 情報の速やかな利用

クイズ2: 情報セキュリティにおいて「完全性」は何を指しますか?

A. 情報の改ざん防止
B. 情報の随時アクセス
C. 情報の秘密保持

クイズ3: 情報セキュリティの「可用性」はどのような状態を指しますか?

A. 情報への迅速なアクセス
B. 情報の機密保持
C. 情報の正確性

回答:

クイズ1の回答: B. 許可された人のみのアクセス
クイズ2の回答: A. 情報の改ざん防止
クイズ3の回答: A. 情報への迅速なアクセス

 

応用情報技術者令和元年秋期 午前問40

JIS Q 27000:2019(情報セキュリティマネジメントシステム-用語)では,情報セキュリティは主に三つの特性を維持することとされている。それらのうちの二つは機密性と完全性である。残りの一つはどれか。

ア:可用性

イ:効率性

ウ:保守性

エ:有効性

 

正解

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