Windowsターミナル
①ストーリーで説明 Windowsターミナルとは?
放課後のパソコン教室で、中学生のユウキが先生に質問しました。
「先生、この前パソコンでコマンドを打つ画面を見たんですけど、それって何ですか?」
先生は微笑みながら答えました。
「あれは『ターミナル』と呼ばれるもので、コンピューターに直接命令を送るためのツールだよ。そして、『Windowsターミナル』は、Windowsで複数のターミナルを便利にまとめて使える新しいアプリケーションなんだ。」
ユウキはさらに質問しました。
「コマンドって、パソコンに話しかける言葉みたいなものですか?」
「その通り!たとえば『dir』と入力すると、フォルダーの中に何があるかを表示してくれるよ。」
「なるほど。Windowsターミナルは、それをもっと便利にするんですね。」
先生は図を描きながら説明を続けました。
「そうだね。これまでWindowsには『コマンドプロンプト』や『PowerShell』があったけど、Windowsターミナルはそれらを1つのアプリでまとめて使えるようにしたものなんだ。さらに、Linuxのコマンドラインツールも使えるようになっているよ。」
「Linuxも使えるんですか?」
「うん。『WSL(Windows Subsystem for Linux)』という機能を使うと、Linuxの環境も動かせるんだ。プログラマーにはとても便利な機能だよ。」
「すごい!他にも特徴はありますか?」
先生は次のような表を書きました。
項目 | Windowsターミナル | 従来のコマンドプロンプト |
---|---|---|
複数タブの対応 | 〇:タブで複数のウィンドウを管理 | ×:1つのウィンドウのみ |
カスタマイズ | 〇:フォントや背景色、テーマを自由に変更可能 | △:変更できる項目は限られる |
Linuxの利用 | 〇:WSL経由でLinuxコマンドが使える | ×:Linuxコマンドは使えない |
パフォーマンス | 高速で軽量な動作 | 比較的シンプルだが機能は制限される |
「すごく便利そうですね!無料で使えるんですか?」
「そうだよ。Windowsストアから無料でインストールできるんだ。これからのプログラミング学習にも役立つから、ぜひ使い方を覚えておくといいよ。」
Windowsターミナルの定義
② 実際の事例:Windowsターミナルの使用例
- ソフトウェア開発の効率化
開発者は、Windowsターミナルを使ってPowerShellやLinuxのコマンドラインツールを1つの画面で管理しています。これにより、複数の環境を切り替える手間が省け、作業効率が向上しました。 - クラウド管理と運用
企業では、AzureやAWSなどのクラウドサービスを操作するためにWindowsターミナルを活用しています。特に、Linuxサーバーへのリモート接続やスクリプト実行が簡単になり、管理作業の負担が減少しました。 - 教育やプログラミング学習
学校やプログラミング教室では、Windowsターミナルを使ってコマンドライン操作の練習をしています。カスタマイズ性が高いため、生徒たちが自分に合った環境で学習できると好評です。
③ クイズで確認しよう!
クイズ1
Windowsターミナルでできることは何でしょう?
A. 複数のターミナルをまとめて管理できる
B. パソコンの音楽ファイルを編集できる
C. 動画を再生できる
クイズ2
Windowsターミナルと従来のコマンドプロンプトの違いは?
A. タブ機能が使えるかどうか
B. ファイルの保存ができるかどうか
C. 起動速度が変わるかどうか
クイズ3
WindowsターミナルでLinuxを使うための機能は何でしょう?
A. VM(仮想マシン)
B. WSL(Windows Subsystem for Linux)
C. WMP(Windows Media Player)
④ 回答
クイズ1の答え
A. 複数のターミナルをまとめて管理できる
(解説:タブ機能により複数のセッションをまとめて扱えるのが特徴です。)
クイズ2の答え
A. タブ機能が使えるかどうか
(解説:Windowsターミナルではタブ管理ができるため効率的に操作できます。)
クイズ3の答え
B. WSL(Windows Subsystem for Linux)
(解説:WSLを利用するとLinux環境をWindows上で実行できます。)