【中学生でもわかるIT用語】WebPとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

『W』から始まる用語

WebP

① 物語性を取り入れた説明: WebP

「ねえマユ!私、ブログで写真をたくさん載せているんだけど、ページが重くて困っているの」と中学生のハルが悩んでいると、ブロガーとして活動している従姉の女子大生のマユが助けになります。

「それなら、WebPっていう画像形式を使ってみたら?これならページが軽くなって、みんながサクサク見れるよ」とマユが提案します。

WebPって何?」と興味津々のハル。

マユは説明します。「WebP(ウェッピー)はね、Googleが開発した画像形式で、JPEGよりもずっとファイルサイズが小さいんだけど、画質は保たれるの。だから、ブログのページも早く表示されるし、みんなが快適に見られるようになるんだよ。さらに、WebPはSEO(検索エンジン最適化)にも好影響を与えて、検索結果でより高い位置に表示されやすくなるんだ。」

「うわぁ、それいいね!でも、どうやって使うの?」ハルは興奮気味に尋ねます。

「簡単だよ、写真をアップロードするときに、保存形式をWebPに選ぶだけ。ただ、利用できる画像編集ソフトが限られているから、対応しているツールを使う必要があるんだ。それと、画像をWebPに変換する手間がかかるけど、その分ウェブサイトのパフォーマンスは格段に向上するよ」とマユが教えてくれました。

ハルが思案顔で言いました。「でも、WebPって何かデメリットはあるの?」

マユは少し考えてから答えます。「うん、WebPはすごく便利だけど、まだ完全には普及していなくて、古いブラウザでは表示されないことがあるんだ。だから、ブラウザの互換性を確認する必要があるよ。」

ハルは納得し、「なるほど、それならバックアップとしてJPEGも用意しておくべきかな」と学びました。

そしてハルは、マユのアドバイスに従い、自分のブログにWebP形式で画像をアップロードすると、ページが速くなり、多くの友達から「ブログがサクサク動くよ!」と好評を得ました。

定義: WebPは、Googleによって開発された画像形式で、JPEGよりも25%〜34%小さなファイルサイズで同等またはそれ以上の画質を実現します。これにより、ウェブページの読み込み速度が向上し、インターネットの帯域使用量が削減されます。

WebPのメリットとデメリットのまとめ

特性 メリット デメリット
ファイルサイズ JPEGより25%〜34%小さいため、ページの読み込みが速くなる。
画質 同等またはそれ以上の画質を維持しながら圧縮。
互換性 最新のブラウザで広くサポートされている。 古いブラウザでは表示されないことがある。
SEO影響 検索エンジン最適化に好影響を与える。
編集ツール 利用できる画像編集ソフトが限られる。
変換手間 画像をWebPに変換する手間がかかる。

画像形式比較表

特性 WebP JPEG PNG GIF HEIC
色数 256色〜
約1677万色
約1677万色 約1677万色、インデックスカラー (8-bit) 256色 (8-bit) 約1677万色
圧縮方法 可逆圧縮
および
非可逆圧縮
非可逆圧縮 可逆圧縮 可逆圧縮 高効率非可逆圧縮(部分的に可逆圧縮も可能)
透過
アニメーション
(Live Photosを通じて)
備考 Googleによって開発。高効率の圧縮 写真向けに広く使用されている形式 ロスレス圧縮で画質劣化なし シンプルなアニメーションに適している Appleデバイスで広く使用。データ容量効率が高い

各画像形式の特徴:

  • WebP: Googleによって開発された最新の画像形式で、用途に応じて可逆圧縮と非可逆圧縮を高い圧縮率を持ちながら画質を保持する能力があります。透過もサポートしており、アニメーションも可能です。
  • JPEG: 最も一般的な画像形式の一つで、特に写真の保存に適しています。色の深さが豊かである一方で、圧縮時には品質が低下する可能性があります。
  • PNG: ロスレス圧縮を使用するため、画質が劣化しないのが特徴です。透過機能もサポートしており、ウェブグラフィックスやアイコンに最適です。
  • GIF: 色数が限られているものの、シンプルなアニメーションをサポートするため、ウェブでの使用に長く利用されてきました。
  • HEICは、高効率ビデオ圧縮技術(HEVC)をベースにした画像ファイル形式で、特にAppleデバイスにおいて標準的なフォーマットとして利用されています。これにより、同等の画質を維持しながらJPEGよりもファイルサイズを50%削減することが可能です。さらに、複数の画像やオーディオファイルを一つのファイルに統合でき、動画のようなアニメーションや広範囲の透過、高度な画像編集機能をサポートしています。

② 実際の事例

「このWEBP、実際にどこで使われてるの?」とハルがさらに詳しい情報を求めます。

マユは例を挙げて説明しました。「たとえば、大きなECサイトでは商品画像をWEBPで表示しているところが多いよ。これによって、たくさんの商品画像が載っているページでも、すごく早く表示できるんだ。」

「自治体のサイトで、地域のイベントの写真をWEBP形式で載せている例もあるよ。特に観光地の写真とかだと、高画質で軽いから、訪れる前にきれいな写真をサクサク見れるってわけ。」

ハルは感心しながら、「へぇ、そうなんだ!ブログだけじゃなくて、色んなところで使われているんだね」と学びました。

➂クイズや小テスト

クイズ1 WEBPが支持される主な理由は何ですか?

A: ファイルサイズが非常に小さい

B: パソコンの速度が速くなる

C: ウイルスに感染しにくい

クイズ2 WEBP形式でサポートされている機能はどれですか?

A: 音声のみのストリーミング

B: 透過とアニメーション

C: 自動画像編集

クイズ3 WEBPが最も適している使用場所はどこですか?

A: テキスト文書保存

B: 高解像度の写真アーカイブ

C: ウェブページの画像最適化

回答
  1. A: ファイルサイズが非常に小さい
  2. B: 透過とアニメーション
  3. C: ウェブページの画像最適化

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