【中学生でもわかるIT用語】WAFとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

『W』から始まる用語

WAF(Web Application Firewall)

① 物語性を取り入れた説明

心配性のケイコは、インターネットのセキュリティに関心がありました。ある日、彼女はパソコン教室の先生に「WAF」という用語について尋ねました。

ケイコ: 「先生、『WAF』って何ですか?」

先生: 「WAF、つまり『Web Application Firewall』は、ウェブサイトを保護するための特別なファイアウォールだよ。これは、ウェブアプリケーションを悪意ある攻撃から守るために使われるんだ。」

ケイコ: 「どうやって守るんですか?」

先生: 「WAFはウェブトラフィックを監視して、不正なアクセスや攻撃を検出し、それをブロックするんだ。例えば、ハッキングやデータ侵害の試みを防ぐために、不正なリクエストをフィルタリングするよ。」

ケイコ: 「それは面白いですね!でも、『パケットフィルタリング』とはどう違うんですか?」

先生: 「いい質問だね。パケットフィルタリングは、ネットワークレベルでデータパケットをフィルタリングし、IPアドレスやポート番号などに基づいて通信を許可または拒否する基本的な方法だよ。一方で、WAFはもっと高度で、アプリケーションレベルで動作するんだ。WAFはウェブアプリケーションの具体的な内容や動作を分析して、例えばSQLインジェクションクロスサイトスクリプティングのような複雑な攻撃を特定し、防ぐことができるんだ。」

ケイコ: 「なるほど、WAFはもっと詳細なチェックをするんですね。」

先生: 「その通り。パケットフィルタリングは基本的なゲートキーパーのような役割を果たすけど、WAFはウェブアプリケーションの専門的なボディガードのようなものだよ。」

WAFの定義WAF(Web Application Firewall)は、ウェブアプリケーションを悪意あるトラフィックや攻撃から守るために設計されたファイアウォールです。WAFは、不正なアクセスやデータ侵害の試みを検出し、ブロックすることでウェブアプリケーションの安全を確保します。

② 実際の事例

WAFは多くの企業や自治体でセキュリティ対策の一環として利用されています。例えば、ある企業では、顧客情報を扱うウェブアプリケーションにWAFを導入し、外部からの不正アクセスを防いでいます。

また、自治体では、市民向けサービスを提供するウェブサイトにWAFを設置し、サイバー攻撃からデータを守っています。これらの例は、WAFがいかに重要なセキュリティツールであるかを示しています。

➂クイズや小テスト

クイズ1 WAFの主な目的は何ですか?

A. インターネットの速度を上げる
B. ウェブアプリケーションを保護する
C. ウェブデザインを改善する

クイズ2 WAFによってブロックされる可能性のある攻撃の一例は何ですか?

A. ウェブサイトの読み込み遅延
B. サーバーのハードウェア障害
C. SQLインジェクション

クイズ3 WAFは通常どのレベルで動作しますか?

A. ネットワークレベル
B. アプリケーションレベル
C. データベースレベル

回答

クイズ1の答え: B ウェブアプリケーションを保護する

クイズ2の答え: C SQLインジェクション

クイズ3の答え: B アプリケーションレベル

 

応用情報技術者平成27年秋期 午前問41

応用情報技術者平成27年秋期問41 WAFの設置場所として適切な箇所
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