【中学生でもわかるIT用語】ロードバランサとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

『ラ行』の用語

ロードバランサ

① 物語性を取り入れた説明

中学生のリナは、学校の科学フェアで「インターネットのしくみ」についてのプロジェクトを進めていました。彼女は、ウェブサイトがどのようにして大量のアクセスに耐えうるのかに興味を持ちました。それを理解するために、リナはパソコン教室の田中先生に尋ねることにしました。

リナ: 「先生、なぜ大人気のウェブサイトでも、たくさんの人が同時にアクセスしても、すぐにページが表示されるんですか?」

田中先生: 「それは『ロードバランサ』のおかげだよ。ロードバランサは、インターネット上で情報を求める人々のアクセスを、複数のサーバーに均等に分配する装置やソフトウェアのことを指すんだ。」

リナ: 「どういうことですか?」

田中先生: 「例えば、あるウェブサイトに同時に多くの人がアクセスしたとき、その全てのリクエストを一つのサーバーが処理すると、サーバーが重くなってしまう。しかし、ロードバランサがあれば、そのリクエストを複数のサーバーに分けて処理させることができるんだ。これによって、サイトの表示速度を保ち、サーバーの負荷を軽減することができるのさ。」

リナ: 「なるほど、それでいつもサイトがすぐに開くわけですね!」

田中先生: 「正解。ロードバランサは、インターネットの世界での交通整理のような役割を果たしているんだ。」

 

ロードバランサの定義:ロードバランサは、インターネットや内部ネットワーク上のリクエストを複数のサーバー間で分散させるシステムやソフトウェアのこと。これにより、各サーバーの負荷を均等に保ち、ウェブサイトやアプリケーションの可用性と性能を向上させる。

② 実際の事例

  • 企業のウェブサイト運用:ある大手小売業者は、ブラックフライデーのセール中にロードバランサを利用して、顧客からのアクセス急増に対応。サイトのダウンタイムを防ぎ、顧客体験を向上させました。
  • 自治体の申請サービス:ある自治体は、住民からの各種申請をオンラインで受け付けるサービスにロードバランサを導入。申請期間中のアクセス集中時もスムーズにサービスを提供し続けることができました。

③ クイズや小テスト

クイズ1: ロードバランサの主な目的は何ですか?

A. ウェブデザインの向上
B. アクセスの分散とサーバー負荷の軽減
C. ソフトウェアの自動更新

クイズ2: ロードバランサが特に役立つ状況はどれですか?

A. 普段使いのインターネット閲覧時
B. テキストメッセージの送信時
C. サイトに大量のアクセスがある時

クイズ3: ロードバランサを使うことの利点は何ですか?

A. グラフィックの向上
B. サービスの可用性と性能の向上
C. ウェブサイトのセキュリティ向上

回答:

クイズ1の答え: B. アクセスの分散とサーバー負荷の軽減
クイズ2の答え: C. サイトに大量のアクセスがある時
クイズ3の答え: B. サービスの可用性と性能の向上

応用情報技術者試験 平成25秋 午後問5

 

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