資格試験に挑戦していることを周囲に、特に会社の同僚や上司に伝えていますか?
Twitterなどを見ていると、会社には内緒で勉強をしている人が多数派だと感じます。
私は少数派の資格試験挑戦を公言しているタイプですが、公言のメリットが大きいと感じたので、
メリット・デメリットをまとめさせていただきました。
もちろん、私の職場が偶然良い人が多いからメリットが多かったという可能性もある点をご承知おきください。
資格試験挑戦を公言するメリット
●協力体制を得やすい
①試験直前のシフト調整
資格試験で重要となるのが試験直前期の短期記憶の詰め込みと体調管理です。
普段、資格試験挑戦をしていないと、試験前に1週間の休みを取るのは気が引けるものだと思います。
しかし、常日頃から資格試験の公言をしておくことで試験直前期のシフト調整も協力的になってくれることでしょう。
私の場合、同僚から資格試験の勉強の話題を出されるたびに試験日とその時期は休ませてもらうことを刷り込んでおき、”休んで当然”という雰囲気を作り上げていきました。( ̄ー ̄)
休んで当然という雰囲気をあらかじめ作っておくと、直前期に仕事をはめ込むような上司は「嫌われる勇気」を持っていないと難しいでしょう。
②勉強環境づくり
勉強のしやすい環境は人それぞれだと思います。
自宅以外だと、図書館、喫茶店、予備校の自習室などが多数派でしょうか。。
でも、毎日喫茶店に行ったり「寄り道」をするのって時間がもったいないしお金がかかるし、当日の混雑具合や周りの話し声など変動要素が大きくて面倒ではないですか?
ダメでもともとで、上司に相談してみてはいかがでしょうか。
私の場合は
いつも会社近くのマックで勉強しているんですけど、匂いと話し声で集中しにくいんですよねー
と勉強環境に悩んでいる話をしたところ、
労務管理が厳しくなってきているにも関わらず、会社の就業時間前後で会議室を使わせていただけることになりました。
特に寒い時期は移動のストレスなく勉強できる環境ができたのは良かったです。
是非、上司に相談してみてください。
コロナの環境下だと会議室の一人勉強はマスクも不要なのがありがたいですね。
③勉強仲間が出来やすい
大企業にお勤めの場合、難関資格の場合は勉強会仲間があったりします。
また、上司の人脈も広いので同じ資格勉強をしていた人を知っていて紹介してくれることもあります。
目指す資格をすでに取得している人が
①どのようなキャリアを積んでいるのか、
②どのように仕事に生かしているか
③どのように時間を作り資格取得にまで結びつけたか
などを確認しておくことは大きなメリットになりますよね。
●異動希望の裏付けとなる。
人事部は多くの社員の異動の希望や将来の希望を目にしています。
あなたの書いた異動希望が
「私は●●の適性があるので●●部に行きたい」
「将来的に●●がしたいので●●部に行きたい」
というのと
「●●がしたいので●●部に行きたいと考えており、そのために必要な●●を勉強している」
と記載するとどちらが人事に伝わりそうでしょうか?
公言することで他の多くの社員と比較して、『具体的に目標に向かって行動している社員』と思ってもらえるのではないでしょうか。
私の場合も、常に公言し続けることによって資格試験(中小企業診断士)合格前に本社への異動希望がかないました。
面接時に
「●●の資格があるから●●に行きたい」とアピールしても
その資格があればその部署に行けるっていうわけじゃないんだよな・・
と人事担当は感じることでしょう。
その反面、
「●●に行きたいから●●の資格を取得するため勉強しています。」
というほうが、人事としても評価しやすいと思いませんか?
継続して努力している姿もアピールできるし、現時点でどのような能力があるのか興味を持つかも知れません。
資格を持っていたとしても過去に取ったまま知識が抜けている人も多いので、挑戦中の段階からアピールしていたほうがメリットは大きいように感じます。
●組織を活性化する人材と見なされる
あなたの所属している部署の上司の目標にはおそらく、人材育成の指標が入っているはずです。
上司の立場として考えると、
上司である自分の影響で所属員が自己研鑽に力を入れ、
結果的に業績アップに向上するという話が理想的、
というわけです。
あなたが資格取得をすることで、周りの社員も影響を受けて勉強するようになり、業績向上につながるというのが理想的ですよね。
そのため上司としては基本的には応援してくれるはずですし、
もし資格を取得しようとしていると知れば その分野に関しては能力がある
と一目置いてくれるはずです。
逆にあなたが何も言わずこっそり資格を取った場合、その上司はあなたの能力の向上になかなか気が付いてくれないでしょう。
それではメリットの復習です。
- 協力体制を得やすい
- 試験直前のシフト調整
- 勉強環境づくり
- 勉強仲間が出来やすい
- 異動希望の裏付けとなる
- 組織を活性化する人材と見なされる
続いてデメリットです。
資格試験挑戦を公言するデメリット
もちろん、デメリットもあります。デメリットも把握したうえで判断するのが良いかと思います。
1.転職を疑われる
資格試験の勉強をしている、と聞くと転職するの?と言われるケースは多いです。もし実際に転職をしたかったとしても、資格取得前からそのように見られると周りが協力的でなくなる可能性が高いです。
●解決策
いかに「業務につながる理由付けを言えるようにしておくか」が大事だと思います。
私が中小企業診断士に挑戦するときの理由は、
自分の顧客に対して、より高度な提案をするために、幅広い知識を習得し担当者の信頼を得てニーズの深堀りを出来るようにし、会社の業績向上に貢献したい!と熱く語っていました。
本当の理由でもありますが、経営者目線をもって社内を改善したい!という理由がもっと強い理由としてありました。
偶然他の人から聞かれて変に詮索されるよりも、オープンにしてしまったほうが得だと私は思います。
2.嫌味を言ってくる人がいる
「勉強してる暇があるならもっと仕事頑張りなよ。」
「仕事をまず頑張ってから勉強しろよ」
残念ながらこんなことを言う人が実在するらしいです。こんなこと言われたら嫌ですよね。。
でも、おそらくあなたが尊敬する人にこんなことを言う人はいないはずです。
勉強している時間は仕事する時間と別であり、相関関係がないですもんね。
●解決策
仕事で成果を出すために勉強も頑張っているんです。
とすれば解決です。
OJTは確かに能力開発の効果は大きいけど、体系立てて学ぶのはoff-JTのほうが優れていますよね。
(そして、on-JTは指導者の力量に成果が大きく反映されますっ!とまでは言わなくても良いです笑)
さらに、嫌味を言う人に対してどんな努力をしているか伝えたり、
勉強しないとAIに仕事が奪われないか不安なんです・・。
などアドバイスを求める形で聞いてみるのもいいと思います。
意外と仕事のコツを教えてくれるかもしれません。
3.足を引っ張ろうとしてくる人がいる
嫌味を言うだけでなく、実際にわざと直前に業務を入れたりする上司や同僚もいるようです。
上司が足を引っ張ってくる場合は、
もしあなたに味方してくれる人がいるのならば気にしないことが一番だと思います。
あなたが試験に対する思いを語っていれば友人がかばってくれ、その上司の評判が落ちるだけでしょう。
かばってくれるような友人がいない場合は、上司に足を引っ張られないように公言はしないほうが良いかもしれませんね。
4.落ちたとき/先を越された時が気まずい
試験は努力が必ず報われるわけではありません。
1点差も20点差の敗退も周りの目からすれば同じです。
だんだんと「まだ受かっていないの?」という雰囲気になることも想像できます。(私も感じていました。笑)
●解決策
落ちた時のデメリットを早めに想像して、意地でも落ちないようにするためのモチベーションに変換しましょう。
落ちるのが不安になればなるほど、勉強することが安心感につながり、勉強しないと不安になることが勉強の習慣化につながります。
つまり「落ちたときのリスク」もメリットですね!
最後に、書籍も紹介
以上、資格試験を公言するメリットデメリットでした。
公言したほうがメリットが大きいかも、と思っていただけた方もいるのではないでしょうか。
私は公言するスタンスで本当に良かったと思っています。
もちろん周りの人間関係にもよるので、自己判断で参考にしてみてくださいね。
この考え方は有名なベストセラー本の「影響力の武器」を読んだ影響が大きいかもしれません。
この中の「コミットメントと一貫性」などを特に活用しています。
余談ですがこの著者チャルディーニさんの、影響力の武器を研究する前に「とても魅力的な若い女性」に会員組織に勧誘される話が面白かったですね。
若い魅力的なセールスレディに対していいカッコをしようとして(一貫性を保とうとして)分かっていながらカモられる話は特に勉強になりました笑
影響力の研究を重ねたチャルディーニさんは同じような状況になった時にどう対応するのか!?
今回も読んでいただきありがとうございます。
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