知的財産権にオススメの小説・マンガ
1. はじめに
今回の記事は知的財産権に関する記事です。
中小企業診断士の経営法務は、一次試験の中では特に難しく、受験する年によって難易度の上下の幅が大きい重要な科目です。その中でも出題率が高い知的財産権をしっかり覚えることは、試験には必須ですし、実際の社会でもどこかで必ず役に立ちます。
今回は、特許法と商標法に関する2冊の面白い小説『特許破りの女王』と『ストロベリー戦争』を紹介させていただきます。受験前に読んでおきたかった2冊です!
2. 小説の紹介とその内容
『特許破りの女王 弁理士・大鳳未来』 著者: 南原詠 先生
第20回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した作品で、現役の弁理士が描いた企業ミステリーです。特許権を使って企業から巨額の賠償金を取り立てていた(パテント・トロール)、凄腕の女性弁理士・大鳳未来が、今度は特許侵害で困っている企業を守るために立ち上がります。クライアントは人気VTuber・天ノ川トリィ。映像技術の特許権侵害で活動停止の危機に立たされていますが、未来はさまざまな企業の思惑を見抜いて、大逆転を狙います。
学べること: 特許法の基礎知識、特許侵害のリスクと防止策、Vtuberについて。

著者はテクノロジーに関しても詳しいみたいで、5GがもたらすものやVtuberの業界についても勉強になりました。主人公の未来の漢気?も魅力ですね。
『ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来 』 著者: 南原詠 先生
こちらは、震災からの復興を目指して新品種“絆姫”を開発したいちご農園の物語です。しかし、大手商社から商標権侵害の警告が届き、さらには世界的パティスリーからも圧力をかけられます。弁理士・大鳳未来が再び登場し、農家の熱い想いといちごの名称を守るために立ち向かいます。
学べること: 種苗法、商標権の基礎知識、農業における知的財産権の保護と管理、商標紛争の解決方法。

これは本当に面白い!!敵対する商社側にも”日本の農業の未来のため”という目的意識があり、シャインマスカットなどを例に商標の重要性を楽しみながら学ぶことが出来ます。
3. 無料マンガのすすめ
『閃きの番人』
弁理士・西屋ジョージと新人弁理士・桐生眞理がクライアントからの依頼を解決していく知的エンターテイメント漫画です。専門用語には注釈が付いているので、知的財産について馴染みのない方でも楽しみながら学べます。
この漫画では、商標・意匠・特許・実用新案権のそれぞれの利用シーンが描かれており、診断士試験で頻出の論点を学ぶのに最適です。ストーリーも感動的で、読んでいて飽きません。
Kindleで0円で購入可能なので、ぜひ読んでみてください。何よりストーリー自体もしっかりと出来ており、泣けるストーリーもあり、おススメです!
おススメ参考書
経営法務に限りませんが野網先生のまとめシートは極限まで短い言葉で説明していて分かりやすいのでお勧めです。pdfをGoogleDriveに入れて今でも困ったときに見返すようにしているくらい便利でお勧め。経営法務は「後編」になります。
まとめ
今回紹介した3つの作品は、弁理士に対する関心を持たせ、知財の重要性を感じさせる素晴らしい本ばかりです。小説や漫画を通じて学ぶことで、実践的な視点を持ちながら法律知識を身につけられます。楽しみながら学び、実務にも役立つ知識を手に入れましょう!