【中学生でもわかるIT用語】UDPとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

『U』から始まる用語

UDP

① 物語性を取り入れた説明: UDP

中学生のアキコがコンピュータクラブの先生にUDPについて質問しました。

アキコ: 先生、UDPって何ですか?

先生: アキコ、UDP、つまりUser Datagram Protocolは、インターネットでデータを送受信する方法の一つだよ。例えば、これはまるでポストカードを送るようなもの。ポストカードは速くて簡単だけど、到着を確認する方法はないんだ。UDPも同じで、データを迅速に送るが、送信後の確認は行わないんだよ。

アキコ: ああ、私もよく懸賞はがきをたくさん出します。でもコンピューターなら簡単に確認できそうなのになんで送信後の確認をしないんですか?

先生: 確認を省くことで、通信が速くなるんだ。これは、リアルタイムの通信、例えばオンラインゲームやライブストリーミングには非常に適しているよ。データの少しの損失は許容される場合が多いからね。

アキコ: それは便利ですね。UDPはOSI基本参照モデルではどの層になりますか?

先生: いい質問だね。UDPはOSIモデルのトランスポート層に位置しているよ。この層は、データの送受信を管理し、適切な方法でデータが目的地まで届けられるようにする役割を担っているんだ。

アキコ:UDPにはどのような情報が含まれているのですか?

先生:UDPのヘッダーフィールド(指示を出したり、指示に対する処理結果を示す場所)には送信元ポート番号、宛先ポート番号、パケット長、チェックサムの4つがあるんだ。ちなみに、TCPのヘッダーフィールドに含まれているシーケンス番号(通し番号)はUDPのヘッダーフィールドには含まれていないんだ。

 

実際のIT用語の定義:
UDP(User Datagram Protocol)は、コネクションレス型の通信プロトコルで、データの送信確認や再送を行わないため、高速なデータ転送が可能です。これにより、遅延が許されないアプリケーションに適しています。

② 実際の事例: UDPの使用例

オンラインゲーム:
ゲームデータの迅速な送受信にUDPが用いられ、プレイヤー間の遅延を最小限に抑える。

ライブストリーミング:
ライブビデオやオーディオのストリーミングにUDPを使用し、リアルタイムでの視聴体験を提供する。

VoIP通信:
音声通話サービスにUDPを採用し、通話の遅延を減らす。

③ クイズや小テスト

クイズ1: UDPの特徴は何ですか?

A. 送信確認と再送を行う
B. データ送信のみを行う
C. 高速なデータ転送を可能にする

クイズ2: UDPが特に適している用途は何ですか?

A. 大容量ファイルの安全な転送
B. 遅延が許されないリアルタイム通信
C. 重要な金融取引

クイズ3: UDPとTCPの主な違いは何ですか?

A. 送信速度
B. 送信確認の有無
C. 使用されるネットワークの種類

回答:

クイズ1の回答: C. 高速なデータ転送を可能にする
クイズ2の回答: B. 遅延が許されないリアルタイム通信
クイズ3の回答: B. 送信確認の有無

 

応用情報技術者令和4年春期 午前問33

UDPを使用しているものはどれか。

ア: FTP
イ: 
NTP
ウ: POP3
エ: TELNET

回答

イ  NTP(Network Time Protocol)はUDPのポート123番を使用します

 

 

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