【中学生でもわかるIT用語】C&Cサーバとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

『C』から始まる用語

C&Cサーバ

① 物語性を取り入れた説明

心配性のケイコは、新しいコンピューター用語を学ぶのが大好きでした。ある日、彼女はパソコン教室の先生に「C&Cサーバ」という言葉について尋ねました。

ケイコ: 「先生、『C&Cサーバ』って何ですか?」

先生: 「C&Cサーバ、正式には『コマンド・アンド・コントロール』サーバと言って、サイバー攻撃で使われることが多いサーバのことだよ。これはボットネットと呼ばれるネットワークの中心で、指令を出し、感染したコンピュータをコントロールする役割を持っているんだ。」

ケイコ: 「ボットネットって何ですか?」

先生: 「ボットネットは、悪意のある者がインターネット上で連携して動作させる多数のボット(自動プログラム)に感染したコンピュータの集まりだよ。C&Cサーバを通じて、これらのコンピュータにスパムメールの送信DDoS攻撃情報窃取などの指令を出すんだ。」

ケイコ: 「それはどんなことに使われるんですか?」

先生: 「多くの場合、残念ながらスパムメールの送信やDDoS攻撃など、悪意のある目的で使われることが多いよ。だから、私たちは常にセキュリティ対策を強化し、このような脅威から身を守る必要があるんだ。」

ケイコ: 「具体的にはどのようなセキュリティ対策が有効なのですか?」

先生: 「良い質問だね。まず、ネットワークトラフィックの監視を強化し、異常な通信パターンを早期に検出することが大切だよ。また、ファイアウォールやアンチウイルスソフトウェアを最新の状態に保ち、未知の脅威からも防ぐために、定期的にシステムのアップデートを行う必要がある。さらに、従業員教育を徹底して、フィッシング詐欺などのリスクに対する意識を高めることも重要だよ。」

ケイコは先生の説明を聞いて、サイバーセキュリティの複雑さと、それを管理するために必要な継続的な努力を理解しました。これにより、彼女のテクノロジーへの関心はさらに深まりました。

C&Cサーバの定義C&Cサーバ(コマンド・アンド・コントロールサーバ)は、ボットネットと呼ばれる感染したコンピュータのネットワークを制御するサーバです。これらのサーバは、ネットワーク上の感染したコンピュータに命令を送り、悪意ある活動を調整するために使用されます。



② 実際の事例

C&Cサーバは、企業や自治体に対するサイバー攻撃において重要な役割を果たします。例えば、ある大手企業がC&Cサーバを使ったDDoS攻撃のターゲットになり、そのウェブサイトが一時的に使用不能になったことがあります。

また、自治体においても、C&Cサーバを介して感染したコンピュータが個人情報を外部に送信し、大規模なデータ漏洩が発生した事例があります。これらの事例は、C&Cサーバの潜在的なリスクと、対策の必要性を浮き彫りにします。

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➂ クイズや小テスト

クイズ1 C&Cサーバの主な機能は何ですか?

A. インターネットの速度を上げる
B. ウイルス対策ソフトウェアを更新する
C. 感染したコンピュータのネットワークを制御する

クイズ2 C&Cサーバによる攻撃の一例は何ですか?

A. ソフトウェアの自動アップデート
B. DDoS攻撃
C. メールの自動送信

クイズ3 C&Cサーバを使ったサイバー攻撃の防御方法の一つは何ですか?

A. セキュリティ意識の向上と教育
B.より高速なインターネット接続を使用する
C. 全ての電子メールをブロックする

回答

クイズ1の答え: C 感染したコンピュータのネットワークを制御する

クイズ2の答え: B DDoS攻撃

クイズ3の答え: A セキュリティ意識の向上と教育

 

応用情報技術者令和2年秋期 午前問43

応用情報技術者令和2年秋期問43 C&Cサーバの役割はどれか
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