テザリング
①ストーリーで説明 ~スマホがWi-Fiルーターに変身する話~
放課後の教室で、中学生のユウキが先生に質問しました。
「先生、スマホでパソコンをインターネットにつなげる方法があるって聞いたんですけど、それってどうやるんですか?」
先生は微笑んで答えました。
「それは『テザリング』のことだね。スマホをWi-Fiルーターみたいに使う方法だよ。Wi-Fiルーターについては分かるかな?」
ユウキは首をかしげました。
「すいません。Wi-Fiルーターについても仕組みがよくわかってないです。」
先生は黒板に図を描きながら説明を続けました。
「Wi-Fiルーターは、インターネット回線とデバイスをつなげる中継地点みたいなものなんだ。家にWi-Fiがある場合、ルーターがルーターがプロバイダー、つまりインターネットを提供してくれる会社(たとえばNTTやソフトバンクなど)の回線と、パソコンやスマホをつなげているんだよ。」
「へえ、Wi-Fiルーターがインターネットとデバイスの間で橋渡しをしているんですね!」
「その通り。テザリングは、このWi-Fiルーターの役割をスマホが担う仕組みなんだ。」
ユウキは納得した様子で続けました。
「じゃあ、テザリングを使うとき、スマホがどうやってインターネットにつながっているんですか?」
「スマホ自体は通常、モバイル通信を使ってインターネットにつながっているよ。テザリングでは、スマホが自分のモバイル通信を他のデバイスに共有するんだ。」
先生はさらに、テザリングの具体的な接続方法を書きました。
接続方法 | 特徴 |
---|---|
Wi-Fiテザリング | スマホがWi-Fiルーターとして機能し、複数のデバイスを接続可能 |
USBテザリング | スマホとパソコンをケーブルで接続。安定した通信が可能 |
Bluetoothテザリング | スマホとデバイスをBluetoothで接続。省電力だが速度は低め |
ユウキはさらに質問を続けました。
「Wi-Fiルーターとテザリングの違いは何ですか?」
先生は図を指しながら説明を加えました。
「Wi-Fiルーターは専用のデバイスで、家庭やオフィスなどの固定された場所で使うものだよ。一方、テザリングはスマホがその役割を果たすから、外出先でも使えるというのが大きな違いだね。ただし、スマホのデータ通信量を使うから、使いすぎると制限がかかることもあるんだ。」
「なるほど!テザリングを使うときは、通信量に気をつける必要があるんですね。」
「その通り。便利だけど、バッテリーの消耗や通信量の管理が大事なんだよ。」
テザリングの定義
②実際の事例:テザリングの使用例
- リモートワーク
自宅やカフェでWi-Fiが利用できない場合、スマホのテザリング機能を使ってノートパソコンをインターネットにつなぎ、会議や資料作成を行うことができます。 - 災害時の通信手段
地震や台風などの災害でインターネット回線が使えなくなった際に、テザリングを活用して必要な情報を取得したり連絡を取ったりするケースがあります。 - 旅行中のネット接続
海外旅行や国内移動中にWi-Fiスポットが見つからない場合でも、スマホのテザリングを使ってパソコンやタブレットでインターネットを利用できます。
➂クイズで確認しよう!
クイズ1 テザリングとは何をする機能でしょう?
A. スマホを使って他のデバイスをインターネットにつなぐ機能
B. スマホでインターネットのデータを保存する機能
C. スマホとパソコンをBluetoothで接続する機能
クイズ2 テザリングの接続方法で、最も安定した通信が可能なのはどれでしょう?
A. Wi-Fiテザリング
B. USBテザリング
C. Bluetoothテザリング
クイズ3 テザリングを利用する際に気を付けるべき点はどれでしょう?
A. スマホのバッテリーが消耗する
B. 通信量が増え、制限に達する可能性がある
C. 両方とも気を付ける必要がある
回答
クイズ1の答え
A. スマホを使って他のデバイスをインターネットにつなぐ機能
(解説:テザリングはスマホをルーターのように使う機能です。)
クイズ2の答え
B. USBテザリング
(解説:USBテザリングはケーブルで接続するため、安定した通信が可能です。)
クイズ3の答え
C. 両方とも気を付ける必要がある
(解説:テザリングはバッテリーと通信量の両方に注意が必要です。)