ホスト型IDS(HIDS)
① 物語性を取り入れた説明: ホスト型IDSとは
高校生のアキラはコンピュータセキュリティクラブの一員として、学校のコンピューターラボを守る方法について学んでいます。クラブの顧問である山田先生から、今日のテーマは「ホスト型IDS」についてです。
山田先生: 「アキラ、ホスト型IDSは個々のコンピューターを守るためのシステムだよ。まるで各パソコンに個人的な警備員がついているようなものだね。」
アキラ: 「それはどのように機能するんですか?」
山田先生: 「ホスト型IDSは、そのパソコン上で起こる全ての活動を監視するんだ。特に異常な動作や不審な変更があった場合に警告を出して、問題があることを教えてくれる。例えば、ウイルスに感染したり、不正なアクセスが試みられたりした時にね。」
アキラ: 「それはすごいですね!どのような攻撃から守ってくれるんですか?」
山田先生: 「主に、マルウェアの感染やデータの盗難、システムの不正な利用など、コンピュータに直接関わるあらゆる脅威から守るよ。ホスト型IDSはそれぞれのコンピュータにインストールされて、そのコンピュータの内部で起こることを詳しくチェックするんだ。」
② 実際の事例
大手金融機関では、ホスト型IDS を社内の全てのワークステーションおよびサーバーに導入しています。これにより、個々のシステムが持つ機密情報を守りながら、内部及び外部からの攻撃を即座に検出し対処することが可能です。例えば、ある社員のコンピュータがマルウェアに感染した際、ホスト型IDSは直ちに異常な挙動を検出し、セキュリティチームに警告。迅速な介入により、感染が他のシステムに広がるのを防ぎました。
③ クイズや小テスト
クイズ1: ホスト型IDSは何を主に監視しますか?
A. システムログ
B. ネットワークトラフィック
C. ウェブサイトのトラフィック
クイズ2: ホスト型IDSの主な目的は何ですか?
A. システムのパフォーマンスを向上させる
B. 不正アクセスを検出して警告する
C. ネットワークの帯域幅を管理する
クイズ3: ホスト型IDSが特に有効なシナリオは何ですか?
A. 大規模なネットワークの監視
B. 個々のホストでのセキュリティ事象の検出
C. メールサーバーの保護
回答:
クイズ1: A. システムログ
クイズ2: B. 不正アクセスを検出して警告する
クイズ3: B. 個々のホストでのセキュリティ事象の検出
ソフトウェア開発技術者H18春 午前問73
