【中学生でもわかるIT用語】MDRとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

『M』から始まる用語

MDR

① 物語性を取り入れた説明: 「MDR」

新入社員のユウコは、IT企業のセキュリティ部署に配属されてから、サイバーセキュリティの重要性について日々学んでいました。ある日、課長の鈴木がユウコに「MDR」について教える機会がありました。

ユウコ: 「課長、MDRって何ですか?最近よく聞くんですけど、具体的にどういう意味なんですか?」

鈴木課長: 「いい質問だね、ユウコ。MDRとはManaged Detection and Responseの略で、エンドポイントやネットワークの監視、検知、インシデントレスポンスを行うマネージドサービスのことだよ。これを警備会社に例えて説明してみようか。」

ユウコ: 「それは分かりやすそうですね。お願いします!」

鈴木課長: 「例えば、あなたの家に24時間体制の警備システムを導入するとしよう。警備員が家の周りをパトロールし、異常があればすぐに対処する。これがMDRの役割だよ。」

ユウコ: 「警備員がずっと見張っているんですね。なんだか安心しますね!」

鈴木課長: 「そうだよ。MDRは次のような機能があるよ。まず、24時間システムを監視すること。次に、脅威を速やかに検知してアラートを出すこと。さらに、脅威を検知したエンドポイントを隔離し、被害の拡大を防止する。そして、ログをもとに脅威の調査・分析、被害確認を行う。最後に、脅威の対処や封じ込めを行い、システムの復旧を行うんだ。」

ユウコ: 「いろいろな機能があるんですね。こんなに多機能だと、本当に頼りになりますね!」

鈴木課長: 「その通りだよ。そして、MDRには3つの種類があるんだ。MEDR(Managed Endpoint Detection and Response)はエンドポイントを監視代行するサービス。MNDR(Managed Network Detection and Response)はネットワークを監視代行するサービス。そして、MXDR(Managed Extended Detection and Response)はエンドポイントとネットワーク、およびその他の領域までシステム全体を監視代行するサービスだよ。」

ユウコ: 「なるほど、それぞれの領域に特化しているんですね。EDRとはどう違うんでしたっけ?」

鈴木課長: 「いい質問だね。EDR(Endpoint Detection and Response)は、エンドポイントに特化して脅威を検出し対応するシステムだけど、MDRはそれを含めて、さらにネットワークやその他のシステム全体をカバーすることができるんだ。つまり、EDRはエンドポイントだけに焦点を当てているけど、MDRはもっと広範な範囲で監視と対処を行うんだよ。」

ユウコ: 「そうなんですね。MDRの方がより包括的なサービスなんですね。」

鈴木課長: 「その通り。社内にSOC(Security Operation Center)を用意するリソースがない企業にとって、MDRはセキュリティを強化するために非常に便利なサービスなんだ。」

ユウコ: 「そんなサービスがあると、私たちも安心して業務に集中できますね!」


MDRの定義: MDR(Managed Detection and Response)とは、エンドポイントやネットワークの監視、検知、インシデントレスポンスを行うマネージドサービスです。サイバー攻撃をできるだけ早く検知し対処を行うことで、被害を最小限に抑えるための運用サポートを提供します。

② 実際の事例: 企業や自治体などでの「MDR」の使用例

企業の事例:

ある大手製造企業では、サイバー攻撃のリスクが高まる中で、MDRサービスを導入しました。企業は社内にSOCを持つリソースがないため、MDRを利用して24時間体制でエンドポイントやネットワークの監視を行っています。ある日、企業のネットワークに不正アクセスの兆候が検出されましたが、MDRの迅速な対応により、被害を最小限に抑えることができました。MDRサービスは、不正アクセスを即座に検知し、問題のあるエンドポイントを隔離。ログを分析し、攻撃の詳細を調査した上で、復旧作業を迅速に行いました。

サービス提供の企業としてはcybereason などが有名です。

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自治体の事例:

ある地方自治体では、住民の個人情報を守るためにMDRを導入しました。自治体は、多くの個人情報を扱っているため、セキュリティの強化が不可欠でした。MDRサービスを利用することで、自治体のシステムは24時間体制で監視され、脅威が検出された際には速やかに対処されます。ある時、自治体のネットワークに対するサイバー攻撃が発生しましたが、MDRの専門チームが迅速に対応し、住民の個人情報が流出することを防ぎました。

MDRの重要性:

これらの事例から分かるように、MDRはエンドポイントやネットワークの監視、検知、インシデントレスポンスを通じて、サイバー攻撃のリスクを最小限に抑える重要な役割を果たしています。特に、社内にSOCを持つリソースがない企業や自治体にとって、MDRはセキュリティを強化するための効果的な手段です。

③ クイズや小テスト: 「MDR」の理解を確認するためのクイズ

クイズ1 MDRの主な目的は何ですか?

A. データのバックアップ
B. ソフトウェアの開発
C. エンドポイントやネットワークの監視、検知、インシデントレスポンス

クイズ2 MDRの種類として正しいものはどれですか?

A. MDDR(Managed Data Detection and Response)
B. MNDR(Managed Network Detection and Response)
C. MEDR(Managed Email Detection and Response)

クイズ3 MDRが社内にSOCを持つリソースがない企業にとって便利な理由は何ですか?

A. コストがかからない
B. 24時間体制で監視と対処ができる
C. 全てのデータを自動的に削除する

回答
  1. C
  2. B
  3. B

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