【中学生でもわかるIT用語】サブネットマスクとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

『サ行』の用語

サブネットマスク

① 物語性を取り入れた説明

太郎は新しい町に引っ越してきました。
この町には多くの家があり、それぞれにはIPアドレスのような番号がついています。

しかし、この町は大きくて、家がたくさんありすぎて、どの家がどのエリアに属しているのかがわかりづらい。そこで、町の管理者はサブネットマスクを導入することにしました。

サブネットマスクは、IPアドレスをネットワーク部ホスト部に分ける役割を果たします。

ネットワーク部は町全体を大きなセクションに分けるようなもので、太郎の家がどの地域にあるかを示しています。

一方、ホスト部はその地域内の特定の家や建物に対応しています。

<少し詳しく、、>
IPv4のアドレスは、一般的に「255.255.255.0」のような数値で表現されるサブネットマスクを用いて、ネットワーク部とホスト部を区別します。この例では、最初の3つの「255」がネットワーク部を示し、最後の「0」がホスト部を示しています。この「255.255.255.0」という設定は、ネットワーク部が同じ(例:192.168.1.x)であれば、それらのデバイスは同じ局所ネットワーク内にあると認識されます。

一方、IPv6のアドレスはIPv4よりもはるかに長い文字列で構成されており、サブネットマスクはプレフィックス長(例:/64)で表現されます。例えば、「2001:db8::/32」というIPv6アドレスの場合、「2001:db8::」がネットワークアドレスを表し、/32がサブネットマスクネットワーク部の長さ)を示しています。この場合、ホスト部はこのプレフィックスに続く96ビット(128ビットから32ビットを引いた残りの部分)です。

プレフィックス: IPv6アドレスのプレフィックスは、アドレスの最初の部分で、ネットワークの一部を特定します。プレフィックスは、「2001:db8::/32」のように表され、ここで「/32」はプレフィックスの長さを示します。これは、128ビットのうち最初の32ビットがネットワーク識別のために使われることを意味します。

IPv6もIPv4と同じように、ネットワーク部とホスト部に分かれますが、IPv6はより多くのデバイスや大規模なネットワークにも対応できるように設計されています。IPv6は、128ビットの長さのアドレスを持ち、これによりほぼ無限の数のユニークなアドレスを生成することが可能です。

これによって太郎は、自分の家族がどのエリア(ネットワーク部)に属しているかを容易に判別できます。
また、ホスト部を利用して、特定のデバイスが自分の家族に属しているか、それとも不必要な訪問者(ホスト部)なのかを識別できます。この方法で、太郎は自分の家族のネットワークを安全に保つことができます。

② 実際の事例

企業ではしばしば、IPv4やIPv6のIPアドレスを使って大量のデバイスを管理します。

ここで重要なのがサブネットマスクです。サブネットマスクを用いると、企業はIPアドレスをネットワーク部ホスト部に分けることができます。

例えば、財務部と開発部がそれぞれ異なる情報を扱っている場合、サブネットマスクを利用してこれらの部門を独自のサブネットに分けることができます。

ネットワーク部は部門全体を識別し、そのエリア内の各デバイスがホスト部として識別されます。これによって、データのセキュリティが高まります。

③ クイズや小テスト

クイズ① サブネットマスクは何のために使用されますか?

A) インターネットの速度を上げる

B) IPアドレスをネットワーク部とホスト部に分ける

C) ゲームを楽しむ

クイズ② 企業がサブネットマスクを使う一番の理由は何ですか?

A) セキュリティを向上させる

B) インターネットの料金を節約する

C) ウイルスを防ぐ

クイズ➂ IPv4とIPv6でサブネットマスクはどう違いますか?

A) IPv4は文字列、IPv6は数字

B) IPv6の方が長い形式で表現される

C) IPv4はIPv6よりセキュアである

クイズの答え

回答1: B) IPアドレスをネットワーク部とホスト部に分ける

回答2: A) セキュリティを向上させる

回答3: B) IPv6の方が長い形式で表現される

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