【中学生でもわかるIT用語】パラレルバスとシリアルバスとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

『サ行』の用語

パラレルバスとシリアルバス

① パラレルバスとシリアルバス:物語性を取り入れた説明

あるデータの町には、郵便局が二つありました。
一つはパラレル郵便局、もう一つはシリアル郵便局です。

パラレル郵便局では、一度に多くの手紙を配達人たちに頼んで送ります。それぞれの配達人が一つの手紙を持って、一斉に出発!つまり、多くのデータを同時に送ることができるのです。

しかし、町が成長し、手紙が増えると、配達人たちのタイミングが合わなくなりました。一度にたくさんの配達人が出発するので、交差点でぶつかってしまうことも…。これは信号間のタイミングを合わせるのが難しくなる問題を表しています。高速になればなるほど制御するのが難しくなります。

一方で、シリアル郵便局は一人の配達人が全ての手紙を順番に届けます。一度に一つの手紙だけを送るため、事が単純でエラーが起きにくいのです。

パラレルバスは多くの信号線(配達人)を使い、一度に多くのデータビットを送信しますが、信号間のタイミングを合わせて制御するのが難しいです
一方、シリアルバスは一つまたは少数の信号線で、データビットを一つずつ順番に送ります。

  • 転送速度: パラレルバスは短距離では速いが、距離が長くなると信号が減衰。シリアルバスは距離に関係なく一定の速度で送れる。
  • コスト: パラレルバスは信号線が多いためコストが高い。シリアルは線が少ないためコストが低い。

② 実際の事例

パラレルバスはかつてプリンターやスキャナーとの接続でよく使われていました。代表的な規格はIDEやSCSI,ATAなどがあります。しかし、コストと距離の制限からUSB(シリアルバス)に取って代わられています。

シリアルバスの一例としては、USBがあります。USBはパソコンやスマートフォン、タブレットなど、多くのデバイスで利用されています。また、データセンターではサーバー間の高速通信にもシリアルバスが使われています。他にIEEE1394やSATA(シリアルATA)などが代表的な規格です。

自治体では、信号制御システムでシリアルバスが用いられることがあります。信頼性が高く、リアルタイムでのデータ転送が必要な場合に優れています。

③ クイズや小テスト

  1. パラレルバスはどのような場面で使われやすいか?
    • A) 長距離転送
    • B) 短距離・高速転送
    • C) 低コストが求められる場面
  2. シリアルバスが一般的に使われる端子は?
    • A) VGA
    • B) USB
    • C) LPT
  3. パラレルバスとシリアルバス、どちらが信号線の数が多い?
    • A) パラレルバス
    • B) シリアルバス
    • C) どちらも同じ

回答:

  1. B) 短距離・高速転送
  2. B) USB
  3. A) パラレルバス



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