Amazon Storage Gateway
① ストーリーでわかる「AWS Storage Gateway」
旅行会社の新規事業開発部。
クラウド移行は順調に進んでいたが、ひとつ課題が残っていた。
社内の古いファイルサーバーだ。
ケンイチ
「課長、クラウドに移していくのは分かるんですが…
社内にあるあのサーバーはどうするんですか?」
課長
「いい質問だね。あれは“オンプレミス”だ」
ケンイチ
「オンプレミスって、よく聞くけど…正直ちゃんと分かってません」
課長
「簡単に言うと、
“会社の中に自分たちで持っているサーバーや機械”のことだ」
課長
「つまり、
クラウドの反対側にある世界だと思えばいい」
ケンイチ
「なるほど…“自前のサーバー”ってことですね
でも全部クラウドに移せばいいんじゃないですか?」
課長
「理想はそう。でも現実は難しい」
古い業務システムが残っている
法規制で社内保存が必要なデータがある
いきなり止めると業務が止まる
課長はホワイトボードに書いた。
AWS Storage Gateway
◆ Storage Gatewayとは?
課長
「これは、オンプレミスとAWSをつなぐ“橋渡し役”だ。
例えるとこんな感じになる。」
- オンプレ:会社の倉庫
- AWS:巨大なクラウド倉庫
- Storage Gateway:倉庫間を走る専用トラック
ケンイチ
「全部一気に引っ越すんじゃなくて、
少しずつ運ぶイメージですね」
課長
「その通り。これをハイブリッド構成という」
◆ 何ができるの?
Storage Gatewayには3つのタイプがある。
① File Gateway
社内ファイルサーバーのように使える
実体はAmazon S3に保存
② Volume Gateway
オンプレのディスクをクラウドへバックアップ
EBSスナップショット(システムやデータのある一時点の状態を写真のように丸ごと記録・保存する技術)として保存
③ Tape Gateway
古いテープバックアップの代替
仮想テープとしてクラウドに保存
ケンイチ
「つまり…
“今のやり方を変えずに、裏側だけクラウド化できる”ということですか?」
課長
「いい理解だ。それが最大のメリットだ」
◆ よく間違えられる用語との違い
◆ 重要ポイントまとめ
オンプレミス=会社の中にある自前サーバー
Storage Gateway=クラウド移行の中継役
一気に移さなくてもいい
災害対策(DR)に強い
ハイブリッド構成を実現するサービス
Amazon Storage Gateway は、
Amazon Web Services が提供するハイブリッドクラウド向けストレージサービス。
オンプレミス環境とAWSストレージ(S3、EBSなど)を安全に接続し、既存システムを維持しながらクラウド活用を可能にする。

② 実際の事例(企業での活用)
国内の製造業や金融機関では、段階的なクラウド移行のためにStorage Gatewayが活用されています。
・株式会社ロキテクノ
国内主要拠点のファイルサーバをAWS Storage Gatewayを利用したハイブリッドクラウド構成で再構築・運用。オンプレミス側に仮想アプライアンスとしてStorage Gatewayを置き、頻繁に利用するデータをキャッシュ、すべてのデータはAmazon S3に保管する構成を採用。
キャッシュ領域として約1.2TB、S3側に約3TBを確保し、S3上のデータはさらに2か所の別リージョンにミラーリングすることで冗長性とBCPを強化している。
https://www.jbs.co.jp/case/aws_rokitechno
・住友ベークライト株式会社
NECのファイル管理製品(NIAS)とAWS Storage Gatewayを組み合わせ、使用頻度の低いファイルをAmazon S3へ退避する仕組みを構築。ストレージ容量の柔軟性確保と、増設・運用にかかる手間とコストの削減を実現している。
https://jpn.nec.com/nias/info/case/sumibe/index.html
③ クイズや小テスト
クイズ1
オンプレミスとは何?
A. 自社内にあるサーバー
B. クラウドサービス
C. モバイルアプリ
クイズ2
Storage Gatewayの主な役割は?
A. Web配信を高速化する
B. オンプレとAWSをつなぐ
C. データベースを管理する
クイズ3
Tape Gatewayは何を置き換える?
A. データベース
B. テープバックアップ装置
C. CDN
■ 回答と一言解説
クイズ1:A 自社内にあるサーバー
→ オンプレは“自前の設備”クイズ2:B オンプレとAWSをつなぐ
→ クラウド移行の橋渡し役クイズ3:B テープバックアップ装置
→ 仮想テープでクラウド保存



