【中学生でもわかるIT用語】Amazon EFSとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

AWS

Amazon Elastic File System(EFS)

① ストーリーでわかる「Amazon Elastic File System(EFS)」

旅行会社の新規事業開発部。
体験予約サービスは順調に成長し、アクセス数も増え、サーバーも1台から2台へと増強された。

そんなある日、ケンイチは画面を見つめながら首をかしげた。

ケンイチ
「課長、最近サーバーを2台に増やしましたよね。
でも……画像ファイルや設定ファイルって、どこに置けばいいんでしょう?

課長は少しうなずき、ホワイトボードにペンを走らせた。

課長
「いいところに気づいたね。
まず復習しよう。EBSは“1台のサーバー専用のノート”だったよね?」

ケンイチ
「はい。ノートをつなぎ替える感じでした」

課長
「でも今回は、サーバーが2台。
つまり――複数人で同じ資料を見る“共有フォルダ”が必要になった、というわけだ」

ホワイトボードに、課長は新しい言葉を書いた。

Amazon Elastic File System(EFS)

課長
「EFSは、複数のサーバーから同時に使える共有ファイル置き場なんだ」


たとえで理解するEFSとEBSの違い

課長は、EBS(Elastic Block Store)との違いを身近なたとえで説明した。

  • EBS:1人用のノート(EC2 1台につき1冊)

  • EFS:みんなで使う共有フォルダ(複数人が同時に見る)

ケンイチ
「なるほど……サーバーが増えても、同じファイルを見られるんですね」

課長
「その通り。
画像、動画、ログ、設定ファイル。どのサーバーからも同じ中身が見えるのがEFSの強みだ」


なぜ“Elastic(伸び縮み)”なの?

ケンイチ
「EFSにも“Elastic”ってついてますよね?」

課長
「いい質問だ。EFSは容量を気にしなくていい

  • 最初は数GB

  • サービスが成長してTB級になっても

  • 自動で増える

課長
「事前に“何GB必要か”を考えなくていい。
使った分だけ広がる。これがElasticだ」


EFSはどこにある?リージョンとAZから整理しよう

ケンイチ
「ちょっと混乱してきました。
EBSみたいに、どこかのディスクにつながってるんですか?」

課長
「まずは、AWSの“場所”の考え方からいこう」

リージョン(Region)とは

  • 国や都市レベルの場所

  • 例:東京リージョン、大阪リージョン
    👉 どの地域のデータセンターか

アベイラビリティゾーン(AZ)とは

  • 同じリージョン内にある別々の建物

  • 物理的に離れている

  • 1つ壊れても他は生きている


EBSは「AZに属する」、EFSは「リージョン全体」

課長
「ここが重要だ」

  • EBS:1つのAZに固定、基本は1台のEC2専用

  • EFSリージョン全体で使える

ケンイチ
「じゃあEFSは、特定のサーバーにくっついてない?」

課長
「そう。地域全体で使える共有倉庫だと思えばいい」


EFSを図でイメージするとこう

  • AZ-AのEC2も

  • AZ-BのEC2も

  • AZ-CのEC2も

👉 全員が同じEFSを見る

課長
「EC2は、VPC内のLAN経由でEFSにアクセスする。
見た目はただのフォルダだよ。たとえば /mnt/efs


会話で最終確認

ケンイチ
「じゃあ、EFS自体は“どこか1か所”にあるわけじゃない?」

課長
「その通り。実体はAWSのデータセンター群に分散している」

ケンイチ
巨大な共有ストレージを、ネットワーク越しに使ってる感じですね

課長
「いい理解だ」


こんなときEFSが向いている

使い道理由
画像・動画置き場全サーバーで共通
Webアプリの共有設定台数が増えても同期不要
複数人の開発環境同じファイルを同時編集
バッチ・分析処理並列処理と相性が良い

ケンイチ
「EBSは“個人作業”、EFSは“チーム作業”ですね」

課長
「その理解で完璧だ」


◆ よく間違えられる用語との違い

用語役割EFSとの違い
EBSサーバー専用ディスクEFSは複数台で共有
S3ファイル置き場EFSは直接編集できる
EC2サーバー本体EFSは保存場所
ローカルストレージ内蔵ディスクEFSはネットワーク共有

【用語の定義】Amazon Elastic File System(EFS)

Amazon Elastic File System(EFS) は、
Amazon Web Services が提供する フルマネージドな共有型ファイルストレージサービス
複数のEC2インスタンスから同時にアクセスでき、容量は自動で拡張される。
スケールするWebサービスやチーム開発環境に適している。

② 実際の事例(企業での活用)

📌 フクシマガリレイ株式会社

食品・冷凍機器で知られる フクシマガリレイ のグループでは、AWS 上に新しい社内システムを構築する際に Amazon Elastic File System(EFS) を採用しています。
このシステムでは、データベースに Amazon Aurora を使い、ファイルシステム部分に EFS を組み合わせることで、ファイルの追加・削除に応じて自動的に容量が伸縮する仕組みを実現しています。これにより、従来の管理負荷を大幅に軽減しながら、共有ファイルストレージとして安定運用を行っています。

サーバーは増えるが、ファイルは1つにまとめたい
そんな場面でEFSは力を発揮します。


③ クイズや小テスト

クイズ1

Amazon EFSの主な役割はどれ?

A. データを高速配信する
B. 複数のサーバーでファイルを共有する
C. サーバーを起動する

クイズ2

EFSの特徴として正しいものは?

A. 1台のEC2専用
B. 容量を事前に決める必要がある
C. 複数のEC2から同時に使える

クイズ3

EFSとEBSの一番の違いは?

A. 値段
B. 保存できるデータの種類
C. 共有できるかどうか


■ 回答と一言解説

  • クイズ1:B → EFSは共有ファイルシステム

  • クイズ2:C → チーム利用が前提

  • クイズ3:C → EBSは専用、EFSは共有

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