【中学生でもわかるIT用語】ワームとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

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ワーム

① 物語性を取り入れた説明

心配性のケイコは、いつもコンピューターウイルスについて心配していました。ある日、彼女はパソコン教室の先生に相談しました。

ケイコ: 「先生、最近『ワーム』って聞くんですが、これはどういうものなんですか?」

先生: 「そうだね、『ワーム』は特別な種類のコンピューターウイルスなんだ。たとえば、ネットワークを通じて他のコンピュータに自分自身をコピーして広がる不正プログラムだよ。」

ケイコ: 「えっ、自分で動いて広がるんですか?」

先生: 「正確にはそうだね。ワームは自分自身をネットワーク上で複製し、他のコンピュータに感染させることができるんだ。だから、一度ネットワークに入ると、速く広がるんだよ。」

ケイコ: 「それは怖いですね。どうやって防ぐんですか?」

先生: 「まずはウイルス対策ソフトを常に最新の状態に保つことが大切だよ。それに、怪しいメールの添付ファイルは開かない、不明なソフトウェアはインストールしない、といった基本的なセキュリティ対策を心がけることが重要だね。USBワームといって音楽や動画の自動実行機能を悪用したものもあるんだよ。USBを差し込んだらワーム本体が実行され次々に自分自身をコピーして広がっていくんだ。」

ケイコ:「怖いですね・・気を付けます」

実際のIT用語の定義:
ワーム
は、自己複製機能を持ち、ネットワークを介して他のコンピュータに感染することができるコンピュータウイルスの一種です。主にシステムの脆弱性を利用して広がり、時に重大な被害を引き起こすことがあります。

② 実際の事例

ワームは企業や自治体などでさまざまな影響を及ぼしています。例えば、大規模なワーム攻撃は、企業のネットワークシステムを完全に停止させることがあります。これにより、データ損失や業務遂行の妨げになることもあります。

一つの具体例として、2003年の「ブラスター」ワームがあります。このワームは、Microsoft Windowsの脆弱性を突いて世界中に急速に拡散しました。感染したパソコンがDoS攻撃を誘発し企業のネットワークがダウンし、多くのビジネスに支障をきたしました。

インターネットセキュリティの歴史 第17回「Blaster ワーム」

また、2017年の「WannaCry」ワームは、世界中の病院、銀行、政府機関を含む数万台のコンピュータに影響を与えました。このワームは、ファイルを暗号化し、身代金を要求するランサムウェアの一種でした。

ランサムウェア「WannaCrypt」が世界中で猛威を振るう

これらの事例から、ワームがどれほど迅速に拡散し、深刻な影響をもたらす可能性があるかがわかります。そのため、組織はセキュリティ対策を常に最新の状態に保ち、従業員に対して適切な教育を行うことが重要です。

➂クイズや小テスト

クイズ1:ワームは以下のうちどれですか?

A. ネットワーク上で自己複製し、他のコンピュータに感染するプログラム
B. 電子メールを通じて広がる不正な広告ソフトウェア
C. ウイルス対策ソフトウェアの一種

クイズ2:以下のうち、ワームから自分のコンピュータを守るための方法はどれですか?

A. すべてのソフトウェアをアンインストールする
B. 怪しいメールの添付ファイルを開かない
C. コンピュータをインターネットから切断する

クイズ3:「WannaCry」ワームは何をすることで知られていますか?

A. データを盗む
B. ファイルを暗号化し、身代金を要求する
C. コンピュータの画面を青くする

回答

クイズ1の答え: A ネットワーク上で自己複製し、他のコンピュータに感染するプログラム
クイズ2の答え: B 怪しいメールの添付ファイルを開かない
クイズ3の答え: B ファイルを暗号化し、身代金を要求する

 

応用情報技術者平成22年秋期 午前問43

応用情報技術者平成22年秋期問43 USBワームの説明

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