【中学生でもわかるIT用語】リピータとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

『ラ行』の用語

リピータ

① 物語性を取り入れた説明: リピータ

中学生のイズミがコンピュータクラブの先生に質問しました。

イズミ: 先生、リピータって何ですか?

先生: イズミ、リピータは信号を強化して遠くまで伝える装置だよ。例えば、トンネル内での携帯電話の信号が弱くなることがあるよね。そのトンネル内にリピータを設置すると、外からの信号を受け取り、トンネル内に強化して伝えるんだ。これによって、トンネル内でも通信が可能になるんだよ。

イズミ: なるほど、拡声器みたいですね。リピーターをたくさん用意すれば長距離の伝送や障害物がある場所でも快適なネット環境を楽しめそうですけどデメリットもあるのですか?

先生: 実は、リピータにはいくつかのデメリットもあるんだ。一つは、リピータを多用すると、それぞれのリピータ間で遅延が生じることがある。つまり、信号がリピータを通過するたびに少し時間がかかるんだ。また、リピータは信号を単に増幅するだけなので、信号のノイズも増幅してしまうことがある。データが流される範囲(セグメント)に大量にコンピュータがつながれているとパケットの衝突(コリジョン)が多発し回線の利用効率が落ちてしまうんだ。これが、特に長距離伝送において問題になることがあるんだよ。

イズミ: それはちょっと困りますね。

先生: ええ、だからリピータの設置は慎重に行う必要があるんだ。信号の品質と遅延のバランスを考慮して、最適な場所に適切な数のリピータを配置することが重要なんだよ。

実際のIT用語の定義:
リピータは、デジタルまたはアナログの信号を受け取り、その品質を向上させて再伝送する装置です。信号の減衰を防ぎ、ネットワークの範囲を拡張するために使用されますが、遅延やノイズの増幅などのデメリットもあります。

② 実際の事例

リピータの使用例:

  • 大学キャンパス: 複数の建物間で無線LANのカバレッジを拡大するためにリピータを使用。
  • ショッピングモール: 広い商業施設内でのモバイル信号の強化にリピータを活用。
  • トンネルや地下: トンネルや地下通路での携帯電話信号の維持のためにリピータを設置。

③ クイズや小テスト

クイズ1 リピータは何を主に強化しますか?

A. 電力
B. 信号
C. データ容量

クイズ2 リピータはどのような場所で特に有効ですか?

A. 信号が弱い場所
B. コンピュータルーム
C. 屋外の公園

クイズ3 リピータの主な目的は何ですか?

A. データの保存
B. 信号の品質向上と再伝送
C. セキュリティの強化

回答

クイズ1の回答: B. 信号

クイズ2の回答: A. 信号が弱い場所

クイズ3の回答: B. 信号の品質向上と再伝送

 

応用情報技術者平成22年秋期 午前問33

LAN間接続装置に関する記述のうち,適切なものはどれか。
  •  ゲートウェイは,OSI 基本参照モデルにおける第1~3層だけのプロトコルを変換する。
  •  ブリッジは,IP アドレスを基にしてフレームを中継する。
  •  リピータは,同種のセグメント間で信号を増幅することによって伝送距離を延長する。
  •  ルータは,MAC アドレスを基にしてフレームを中継する。

 

正解:

ア 4層より上
イ ブリッジはフレーム(パケット)のMACアドレスを認識し通信を中継する
ウ 正解
エ ルータはパケットのIPアドレスをもとに通信制御をする機器

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