【中学生でもわかるIT用語】オブジェクトストレージとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

『ア行』の用語

オブジェクトストレージ

① 物語性を取り入れた説明

中学生のケンイチは、自分の趣味である写真撮影について、友達や家族と共有する方法を探していました。彼のお父さんは、写真やビデオを整理して簡単にアクセスできる方法として、「オブジェクトストレージ」を教えてくれました。

 

「オブジェクトストレージって何?」とケンイチが尋ねると、お父さんはこう説明しました。「オブジェクトストレージは、写真やビデオのようなデータを、一つ一つが独立したアイテムとしてインターネット上に保存する方法だよ。各データには固有のIDがあり、それを使ってどこからでも簡単にアクセスできるんだ。オブジェクトは”任意のまとまり”ということだよ。」

 

お父さんはさらに、「これはまるで、君が写真を整理して、それぞれに名前をつけてアルバムに保管するようなものだよ。オブジェクトストレージを使うと、そのアルバムがどこにあっても、インターネットがあればすぐに見つけ出せるんだ」と付け加えました。

ケンイチは、オブジェクトストレージの便利さに感心しながら、ふと、思いました。

「勉強用のメモノートの格納にも使えるの?」

お父さんはケンイチの質問に対して「勉強用のメモノートの格納にも使えるよ」と答えました。

そして続けて、「でもね、オブジェクトストレージは特に大量のデータを保存したり、アクセス頻度が低いデータに向いているんだ。たとえば、動画や大きな画像ファイルなど、サイズが大きくて、そんなに頻繁に変更されないデータの保存に最適だよ。」

「メモノートのように、頻繁に更新する小さなファイルの場合は、オブジェクトストレージよりも、より高速にアクセスできるストレージの方が向いているかもしれないね。だから、日常的によく使うノートや書類には、他のタイプのデータストレージを使うことをおすすめするよ。」

ケンイチはその説明を聞いて、「なるほど、使用するデータの種類によって、適切なストレージを選ぶ必要があるんだね」と理解を深めました。

 

オブジェクトストレージの定義: オブジェクトストレージは、大量の非構造化データを保存するためのデータストレージアーキテクチャで、データを一連のオブジェクトとして管理します。各オブジェクトは、データ本体とメタデータ、グローバルにユニークなIDで構成されており、分散環境においてスケーラブルで効率的なデータアクセスを提供します。

② 実際の事例

大手メディア企業では、数百万件に及ぶデジタル画像とビデオファイルを管理するためにオブジェクトストレージを利用しています。

このシステムを使うことで、ファイルへのアクセス速度が向上し、グローバルなチームがどこからでもリアルタイムでメディアにアクセスできるようになりました。また、データの冗長性と耐障害性が向上し、企業のデータ保護の要求を満たすことができます。

③ クイズや小テスト

クイズ1:オブジェクトストレージの主な機能は何ですか?

A. 高速計算

B. 大量データの保存

C. インターネット速度の向上

クイズ2:オブジェクトストレージが適しているのはどんな用途ですか?

A. リアルタイムでのデータ分析

B. 大規模なバックアップ

C. 高速トランザクション処理

クイズ3:オブジェクトストレージのデータは何で一意に識別されますか?

A. ファイル名

B. ディレクトリパス

C. ユニークなID

回答:

クイズ1: B. 大量データの保存

クイズ2: B. 大規模なバックアップ

クイズ3: C. ユニークなID

 

 応用情報技術者試験 令和6年 問13

オブジェクトストレージの記述として,最も適切なものはどれか。
  1. 更新頻度の少ない非構造型データの格納に適しており,大容量で拡張性のあるストレージ空間を仮想的に実現することができる。
  2. 高速のストレージ専用ネットワークを介して,複数のサーバからストレージを共有することによって,高速にデータを格納することができる。
  3. サーバごとに割り当てられた専用ストレージであり,容量が不足したときにはストレージを追加することができる。
  4. 複数のストレージを組み合わせることによって,仮想的な1台のストレージとして運用することができる。
答え

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