【中学生でもわかるIT用語】Swaggerとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

『S』から始まる用語

Swagger

① ストーリー性を取り入れた説明:Swaggerとは?

放課後のパソコン部。ユウキがタブレットをいじりながら先生に質問します。

ユウキ:「先生!最近『Swagger』っていう言葉を聞いたんですけど、何かカッコいい名前ですよね!でも、何をするものなのか全然わかりません。」

先生:「いいところに気づいたね、ユウキ。Swaggerはカッコいいだけじゃなく、API(アプリ同士をつなぐ入り口)の設計図みたいなものなんだよ。」

ユウキ:「APIの設計図?建物の設計図みたいな感じですか?」

先生:「その通り!たとえば学校に新しい体育館を作るとき、どこに入口をつけるか、トイレはどこか、電気のスイッチはどこか…ちゃんと図面がないとみんな困るよね?プログラムの世界でも、アプリやシステムが連携するためには、どこにどんなデータを送ればいいのかがわかる設計図が必要なんだ。それをSwaggerで作成できるんだよ。」

ユウキ:「なるほど!Swaggerがあると、違うアプリ同士でも迷わずやり取りできるんですね!」

先生:「そう。しかもSwaggerはただ設計図を作るだけじゃないんだ。その設計図をもとに、試しに通信してみる“実験室”みたいなこともできるんだよ。」

ユウキ:「設計図を見ながら、ちゃんと通信できるかテストできるんですか?すごい!」

先生:「そう。そして、Swaggerは正式にはOpenAPI Specification(OAS)っていう国際的な標準にもなってるから、世界中の開発者が使っているんだよ。」

ユウキ:「そうなんだ!じゃあSwaggerを知っていると、いろんなアプリの開発がスムーズになるんですね!」


Swaggerの定義

Swaggerとは、APIの仕様(設計図)を標準的な形式で記述し、そのAPIがどのように動くかをわかりやすく管理・公開・テストできるツール群やフレームワークのことです。正式には「OpenAPI Specification(OAS)」と呼ばれています。

② 実際の事例

Swaggerは、多くの企業や自治体のシステム開発に使われています。

企業の例

たとえば、Amazon Web Services (AWS)Microsoft Azure は、自社サービスのAPIを提供する際、Swagger(OpenAPI)を使って誰でもわかりやすくAPIを利用できるように設計されています。

自治体の例

最近では、日本の一部の自治体も、オープンデータAPIをSwagger形式で公開し、市民や開発者が情報を簡単に活用できるようにしています。これにより、防災情報アプリ子育て支援アプリなど、住民に役立つサービス開発が加速しています。

Swaggerは、単なる技術者向けツールではなく、社会全体に役立つインフラの一部となりつつあります。


③ クイズや小テスト

クイズ1:Swaggerとは何をするもの?

A. プログラムのエラーを修正するツール
B. APIの仕様をわかりやすくまとめるツール
C. スマホの動きを高速化するアプリ


クイズ2:Swaggerを使うと何ができる?

A. APIの設計図を作り、テストできる
B. スマホの画面をデザインできる
C. インターネットの通信速度を上げる


クイズ3:Swaggerが正式に標準化された名前はどれ?

A. HTML5
B. OpenAPI Specification(OAS)
C. JSON Script


④ 回答と解説

  • クイズ1の答え:B. APIの仕様をわかりやすくまとめるツール
    SwaggerはAPIの設計図作りを助けます!

  • クイズ2の答え:A. APIの設計図を作り、テストできる
    設計図だけでなく、通信テストもできるのがポイントです。

  • クイズ3の答え:B. OpenAPI Specification(OAS)
    Swaggerは今、OASという標準仕様の一部になっています!



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