EBS Snapshotとは
① ストーリーでわかる「EBS Snapshot」
旅行会社の新規事業開発部。
新しく異動してきたケンイチは、予約サイトの改修を任されていた。
ある日の打ち合わせ。
課長が言う。
「本番環境をアップデートする前に、必ず“戻せる状態”を作っておけ。」
ケンイチは首をかしげた。
「バックアップですか?」
「似ているが、AWSではEBS Snapshotを使う。」
■ まずは前提から整理しよう
課長はホワイトボードに書いた。
・Amazon EC2=クラウド上のサーバー
・Amazon EBS(Elastic Block Store)
=そのサーバーにつながる“ハードディスク”
・EBS Snapshot =瞬間を保存
「EBSは、サーバーのデータを保存する場所だ。そしてEBS Snapshotは、そのディスクの状態を“ある瞬間の写真”として保存する機能だ。」
ケンイチはうなずく。
■ 仕組みは意外と賢い
「写真、ということですが全部コピーするんですか?」
課長は笑う。
「いい質問だ。EBS Snapshotは差分保存だ。」
初回はフルコピー
2回目以降は“変更された部分だけ”保存
しかも保存先はAmazon S3。
「だからコスト効率がいい。」
■ よく似た用語との違い
課長は続けた。
「似た言葉も整理しておこう。」
| 用語 | 何を保存する? | 主な目的 |
|---|---|---|
| EBS Snapshot | ディスクの中身 | 更新前の保険 |
| AMI(Amazon Machine Image) | OS+設定+ディスク | サーバー複製 |
| AWS Elastic Disaster Recovery(DRS) | サーバー全体を継続複製 | 災害対策 |
| AWS Backup | 各種AWSデータ | 一元管理 |
「Snapshotは“ディスク単位”。
AMIは“サーバーの設計図”。
DRSは“災害時の即復旧”。」
ケンイチは納得した。
「守りのレベルが違うんですね。」
■ 実務でどう使う?
アップデート当日。
課長の指示。
「まずSnapshotを取れ。」
数分で完了。
「よし。これでもし障害が起きても
Snapshotから新しいEBSを作る
EC2に付け替える
これで元に戻せる。
クラウドでは“壊れた後どう戻すか”が設計力だ。」
ケンイチは深くうなずいた。
EBS Snapshotとは、Amazon EBSボリュームの状態をAmazon S3に差分形式で保存し、任意の時点に復元可能にするバックアップ機能である。
② 実際の事例
多くの企業がAWS上で基幹システムを運用しており、EBS Snapshotは日常的なバックアップ手段として利用されています。
例えば、製造業大手のSUBARUはAWSを活用し、システム可用性向上と災害対策を実施しています。EC2やEBSを活用する構成では、定期的なSnapshot取得により迅速な復旧体制を整備しています。これによりRTO短縮とデータ保全を実現しています。
また、金融・EC業界でも、定期Snapshotを取得し、万が一の障害時には迅速にEBSを再作成する設計が一般的です。
参考情報:
AWS 導入事例ページ(SUBARU)
https://aws.amazon.com/jp/solutions/case-studies/subaru-case-study/
AWS公式ドキュメント(EBS Snapshot)
https://docs.aws.amazon.com/ebs/latest/userguide/ebs-snapshots.html
③ クイズや小テスト
クイズ1
EBS Snapshotが保存するものはどれ?
A. サーバー本体
B. ディスクの中身
C. ネットワーク設定
クイズ2
Snapshotの保存先はどこ?
A. EC2内部
B. Amazon S3
C. ローカルPC
クイズ3
AMIとの一番の違いは?
A. SnapshotはOSも含む
B. AMIはディスクだけ
C. Snapshotはディスク単体保存
■ 回答と一言解説
クイズ1:B → ディスクの内容を保存する機能
クイズ2:B → SnapshotはS3に保存される
クイズ3:C → AMIはサーバー全体、Snapshotはディスク単体





