【中学生でもわかるIT用語】ジャーナルファイルとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

『サ行』の用語

ジャーナルファイル

① 物語性を取り入れた説明: ジャーナルファイル

中学生の友美がコンピュータの授業で「ジャーナルファイル」について学びました。

友美: 先生、「ジャーナルファイル」って何ですか?

先生: いい質問だね、友美さん。ジャーナルファイルはコンピュータシステムで非常に重要な機能だよ。君が日記を書くことを考えてみて。君は毎日、何が起こったか(ログファイル)、そしてそれが起こる前と後の状態(更新前と更新後のジャーナル)を記録しているよね?

友美: はい、そうですね。でも、どうしてコンピュータに必要なんですか?

先生: コンピュータがデータを更新するとき、何か問題が起きた場合に備えて、元のデータの状態と変更後の状態を記録しておくんだ。もしシステムがクラッシュしたり、データが破損したりした場合、このジャーナルファイルを使って、データを安全な状態に「ロールバック」することができるんだよ。また、正常な状態に戻った後には、未完了の変更を「ロールフォワード」して最新状態に戻すことができるんだ。

中学生の友美がコンピュータの授業で「ジャーナルファイル」についてさらに質問しました。

友美: 先生、そのジャーナルは主記憶装置に保存されるのですか?

先生: それも良い質問だね、友美。ジャーナルファイルは通常、ハードディスクドライブなどの二次記憶装置に保存されるんだ。これは、主記憶装置(RAM)よりも永続的な記憶が可能で、電源が切れてもデータが失われないからだよ。

友美: なるほど、だからシステムがクラッシュしても、ジャーナルファイルを使ってデータを復旧できるんですね。

先生: その通り。ジャーナルファイルはデータの安全性と整合性を確保するための重要な役割を果たしているんだ。

実際のIT用語の定義:
ジャーナルファイルは、コンピュータシステムにおいて、データの変更を記録するシステムファイルです。これには、データ変更前の状態(更新前ジャーナル)と変更後の状態(更新後ジャーナル)が含まれ、システム障害やデータ破損時にこれらの記録を使用してデータの整合性と安全性を保つために利用されます。主に二次記憶装置に保存されます。

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② 実際の事例

ジャーナルファイルは、多くの場面で重要な役割を果たしています:

  • 金融機関: 取引記録(ログファイル)、取引前の口座状態(更新前ジャーナル)、取引後の口座状態(更新後ジャーナル)を記録し、エラーが発生した場合にロールバックやロールフォワードで対応します。
  • ヘルスケアシステム: 患者の医療記録の更新履歴を保持し、システム障害時にこれらの記録を用いてデータを復旧します。
  • 企業のデータベース管理: データの更新履歴を保持し、不正確な操作が行われた場合にこれらの記録を利用して修正します。

クイズ1:ジャーナルファイルの主な目的は何ですか?

A. データの分析
B. データのバックアップ
C. 操作や変更の記録

クイズ2:ジャーナルファイルを使用してシステム障害後にデータを元の状態に戻すことを何と言いますか?

A. ロールバック
B. ロールフォワード
C. データリフレッシュ

クイズ3:ジャーナルファイルはどこに保存されることが多いですか?

A. RAM
B. クラウドストレージ
C. HDDなど二次記憶装置

回答

クイズ1の回答: C. 操作や変更の記録

クイズ2の回答: A. ロールバック

クイズ3の回答: C. HDDなど二次記憶装置

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