【中学生でもわかるIT用語】ユーザビリティの評価手法とは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

『ヤ行』の用語

ユーザビリティの評価手法

物語性を取り入れた説明

ストーリー

小林くんは、新しいゲームアプリを作っているが、なぜかダウンロード数が伸びない。ダウンロードした人もすぐにアンインストールしてしまう。

なんでだろう?と思った小林くんは、ユーザビリティ(使いやすさ)が問題かもしれないと気づきました。

「どうやって改善するんだろう?」小林くんはネットで調べ、いくつかのユーザビリティの評価手法に出会います。

評価手法
  1. アンケート(質問紙法):小林くんがまず選んだのは、ゲームをプレイした人たちにアンケートを送る方法。この方法は利用者の立場で行います。簡単に実施でき、多くの意見が集まります。
  2. 回顧法:次に小林くんは、ゲームをプレイした後、ユーザーに何を感じたかインタビューする方法を選びます。これも利用者の立場で行います。個々の体験を深く探ることができます。
  3. 思考発話法:ユーザーがゲームをプレイしている最中に、何を考えているのか声に出してもらう方法。これも利用者の立場で、リアルタイムでフィードバックが得られます。
  4. 認知的ウォークスルー法:この方法は専門家の立場で行います。ゲームの各ステップでの使いやすさを頭でシミュレーションする方法です。
  5. ヒューリスティック評価法:最後に小林くんは、専門家がゲームをいくつかの経験則(ヒューリスティック)に基づいて評価する方法を選びます。これも専門家の立場で行い、多角的な視点から使いやすさを評価することができます。
  6. ユーザビリティテスト: 実際のユーザーにゲームをプレイしてもらい、その様子を観察する方法です。問題点や改善点が直接的に分かります。
  7. インタビュー法: ユーザーに直接話を聞くことで、より深い理解を得る評価手法です。これは、回顧法と似ていますが、より一般的な質問が行われることもあります。

小林くんはこれらの評価手法を使ってゲームの使いやすさを改善し、とうとうダウンロード数が増え始めました!「ユーザビリティ評価、大事だな」と小林くんは思いました。

 

実際の事例(拡充版)

ユーザビリティの評価手法は多くの場で使われています。企業、自治体、医療機関など、様々な分野でその価値が認められています。

  1. アンケート(質問紙法):この方法は非常に汎用性が高く、多くの企業が製品開発やウェブサイト改善のためにアンケートを使用しています。例えば、Amazonは商品のフィードバックを求めるためにこの手法を採用しています。
  2. 回顧法:この手法は医療機関でもよく用いられます。新しい医療システムが導入された後、医師や看護師の操作を評価するために回顧法が使われることがあります。
  3. 思考発話法:Googleでは、ユーザーの検索行動を理解するために思考発話法が使用されています。この手法によって、ユーザーがどのように検索クエリを入力するか、何を期待しているかを詳しく知ることができます。
  4. 認知的ウォークスルー法:自治体ではこの手法を用いて災害時の避難所のレイアウトをシミュレーションします。これにより、避難所がどれだけ使いやすいか、何が改善されるべきかを詳細に分析することができます。
  5. ヒューリスティック評価法:セキュリティソフトウェア企業では、新しいセキュリティ機能の使いやすさを評価するためにこの方法を使用します。専門家が経験則(ヒューリスティック)に基づいて複数の観点から評価を行い、使いやすさと安全性を高めます。
  6. ユーザビリティテスト: オンラインショッピングサイトでは、新機能の導入前にユーザビリティテストが頻繁に行われます。
  7. インタビュー法: 顧客満足度の向上を目指すレストランでも、この手法が用いられます。特に新メニューの導入時などに活用されます。

用者の立場と専門家の立場

評価手法 利用者の立場 専門家の立場
アンケート(質問紙法) ×
回顧法 ×
思考発話法 ×
認知的ウォークスルー法 ×
ヒューリスティック評価法 ×
ユーザビリティテスト ×
インタビュー法 ×

以上のように、ユーザビリティの評価手法は非常に多くの場面で活用されています。それぞれの手法には特定の目的と適用場面があり、正確な評価を行うことで使いやすい製品やサービスを作るための貴重なフィードバックが得られます。

 

クイズや小テスト

問題1:アンケート(質問紙法)はどの立場で行う評価手法でしょうか?

A. 専門家の立場
B. 利用者の立場
C. どちらでも行える

問題2:認知的ウォークスルー法はどのような場で特に活用されるでしょうか?

A. 商品のフィードバックを求める
B. 災害時の避難所レイアウトのシミュレーション
C. ユーザーの検索行動を理解する

問題3:ヒューリスティック評価法の特徴として正しいものはどれでしょうか?

A. ユーザーがリアルタイムでフィードバックを提供する
B. 専門家が経験則(ヒューリスティック)に基づいて評価する
C. 多くの意見が短時間で集まる


回答

問題1:B. 利用者の立場

問題2:B. 災害時の避難所レイアウトのシミュレーション

問題3:B. 専門家が経験則(ヒューリスティック)に基づいて評価する

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