【中学生でもわかるIT用語】Kubernetesとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

Kubernetes(クバネティス)

① ストーリーで学ぶ「Kubernetes」


ある日、IT部に配属された新入社員のカナは、先輩から引き継いだプロジェクトで頭を抱えていました。

カナ:「課長……助けてください!開発チームが作ったDockerコンテナがいっぱいありすぎて、どれがどこで動いてるのか分からなくなりました。手動で立ち上げてもエラーばっかりで……」

課長:「ふふ、カナくん、よくあることだよ。コンテナは便利だけど、数が増えると管理が大変になるんだよね。そういうときはKubernetes(クバネティス)の出番だ。」

カナ:「クバ……なんですか?」

課長:「Kubernetesだよ。ギリシャ語で“操縦士”とか“指揮官”って意味なんだ。大量のDockerコンテナを、自動で配置・再起動・拡張・監視してくれるツールなんだよ。」

カナ:「つまり、コンテナの指揮をとってくれる“司令塔”ってことですね!」

課長:「その通り!たとえば、コンテナが壊れたら自動で復旧してくれるし、アクセスが増えたら自動で台数を増やしてくれる。『手作業』じゃなくて『自動』でやってくれるのがすごいんだ。」

カナ:「それって、まさに現場の救世主じゃないですか!」

課長:「しかもKubernetesは、Googleが作って、今は世界中で使われてる。AmazonやNetflix、LINEも使ってるんだ。」


✅ Kubernetes(クバネティス)とは?

Kubernetesは、コンテナの配置・管理・スケーリング・自己修復などを自動化するオーケストレーションツールです。複数のDockerコンテナを一括して扱い、効率的にインフラ運用を行えるようにします。

✅ 似た用語との違い

用語 役割
Docker コンテナを作る・動かす
Docker Compose 少数のコンテナをまとめて起動・停止する
Kubernetes 多数のコンテナを自動で管理・運用する

② Kubernetesの実例紹介


Kubernetesは今、多くの企業のインフラで使われています。

たとえば、メルカリは、サービスの急激なアクセス増にも耐えられるようにKubernetesを導入。アプリの更新や障害復旧を自動化し、開発スピードと安定性を両立させています。

また、サイボウズでは、複数チームが同時に使うクラウド基盤をKubernetesで統一。開発環境の再現性が高くなり、エンジニアの作業効率が向上しました。

このように、Kubernetesは「複雑な運用を自動化してくれる司令官」として、様々な現場で活躍しています。


③ クイズで理解をチェック!


クイズ1 Kubernetesの役割として正しいのはどれ?

A. スマホアプリのデザインを自動生成する
B. コンテナを自動で管理・調整する
C. プログラムの誤字脱字を検出する


クイズ2 次のうちKubernetesとセットで使われやすいのは?

A. Excel
B. Docker
C. Illustrator


クイズ3 DockerとKubernetesの違いは?

A. Dockerは料理本、Kubernetesはレシピの表紙
B. Dockerはコンテナを作る、Kubernetesはそれを自動で動かす
C. Dockerはゲーム機、Kubernetesはコントローラー


🟢 回答と解説

クイズ1:B
→ Kubernetesはコンテナの起動や再起動、数の調整などを自動で行うツールです。

クイズ2:B
→ KubernetesはDockerで作られたコンテナを管理するため、セットで使われることが多いです。

クイズ3:B
→ Dockerはコンテナを作るツール、Kubernetesはそれを指揮して運用するツールです。

けん

IT系の中小企業診断士 様々な資格試験に挑戦しながら仕事を楽しんでいます。 AIを駆使して息子の勉強用に中学生にもわかるようなIT用語説明の記事を始めました。 応用情報技術者/総合旅行業務取扱管理者/インターネット旅行情報士1級/ビジネス法務2級/ビジネス会計2級/販売士2級/ITパスポート/プロモーショナルマーケター/健康経営アドバイザー/G検定