旅行会社の新規事業開発部。
クラウド移行は順調に進んでいたが、ひとつ課題が残っていた。
社内の古いファイルサーバーだ。
ケンイチ
「課長、クラウドに移していくのは分かるんですが…
社内にあるあのサーバーはどうするんですか?」
課長
「いい質問だね。あれは“オンプレミス”だ」
ケンイチ
「オンプレミスって、よく聞くけど…正直ちゃんと分かってません」
課長
「簡単に言うと、
“会社の中に自分たちで持っているサーバーや機械”のことだ」
課長
「つまり、
クラウドの反対側にある世界だと思えばいい」
ケンイチ
「なるほど…“自前のサーバー”ってことですね
でも全部クラウドに移せばいいんじゃないですか?」
課長
「理想はそう。でも現実は難しい」
古い業務システムが残っている
法規制で社内保存が必要なデータがある
いきなり止めると業務が止まる
課長はホワイトボードに書いた。
AWS Storage Gateway
課長
「これは、オンプレミスとAWSをつなぐ“橋渡し役”だ。
例えるとこんな感じになる。」
ケンイチ
「全部一気に引っ越すんじゃなくて、
少しずつ運ぶイメージですね」
課長
「その通り。これをハイブリッド構成という」
Storage Gatewayには3つのタイプがある。
社内ファイルサーバーのように使える
実体はAmazon S3に保存
オンプレのディスクをクラウドへバックアップ
EBSスナップショット(システムやデータのある一時点の状態を写真のように丸ごと記録・保存する技術)として保存
古いテープバックアップの代替
仮想テープとしてクラウドに保存
ケンイチ
「つまり…
“今のやり方を変えずに、裏側だけクラウド化できる”ということですか?」
課長
「いい理解だ。それが最大のメリットだ」
オンプレミス=会社の中にある自前サーバー
Storage Gateway=クラウド移行の中継役
一気に移さなくてもいい
災害対策(DR)に強い
ハイブリッド構成を実現するサービス
国内の製造業や金融機関では、段階的なクラウド移行のためにStorage Gatewayが活用されています。
国内主要拠点のファイルサーバをAWS Storage Gatewayを利用したハイブリッドクラウド構成で再構築・運用。オンプレミス側に仮想アプライアンスとしてStorage Gatewayを置き、頻繁に利用するデータをキャッシュ、すべてのデータはAmazon S3に保管する構成を採用。
キャッシュ領域として約1.2TB、S3側に約3TBを確保し、S3上のデータはさらに2か所の別リージョンにミラーリングすることで冗長性とBCPを強化している。
https://www.jbs.co.jp/case/aws_rokitechno
NECのファイル管理製品(NIAS)とAWS Storage Gatewayを組み合わせ、使用頻度の低いファイルをAmazon S3へ退避する仕組みを構築。ストレージ容量の柔軟性確保と、増設・運用にかかる手間とコストの削減を実現している。
https://jpn.nec.com/nias/info/case/sumibe/index.html
オンプレミスとは何?
A. 自社内にあるサーバー
B. クラウドサービス
C. モバイルアプリ
Storage Gatewayの主な役割は?
A. Web配信を高速化する
B. オンプレとAWSをつなぐ
C. データベースを管理する
Tape Gatewayは何を置き換える?
A. データベース
B. テープバックアップ装置
C. CDN
クイズ1:A 自社内にあるサーバー
→ オンプレは“自前の設備”
クイズ2:B オンプレとAWSをつなぐ
→ クラウド移行の橋渡し役
クイズ3:B テープバックアップ装置
→ 仮想テープでクラウド保存