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【中学生でもわかるIT用語】テラフォームとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

テラフォーム(Terraform)

① ストーリーで学ぶ「Terraform」

IT企業に配属されて2か月目、新入社員のユウコは、社内のAWSサーバ構築作業に苦戦していた。

ユウコ:「課長…AWSで環境を作ってるんですが、画面でポチポチ手動設定してたら、設定ミスが多くてやり直しばかりで…」

課長:「おっ、がんばってるな。でも今どき手作業じゃ非効率だよ。Terraform(テラフォーム)を使ってみたらどうだ?」

ユウコ:「Terraformってなんですか?」

課長:「これは、クラウドのインフラ構築をコードで自動化できるツールなんだ。AWSのサーバやネットワーク設定、ファイアウォールのルールなんかも、全部コード化して繰り返し使えるんだよ。」

ユウコ:「えっ、一度設定を書けば、同じ環境を何度も再現できるってことですか?」

課長:「その通り!しかも設定内容をGitで管理できるから、変更履歴やチームでの共有にも強い。Terraformは“Infrastructure as Code(IaC)”の代表的なツールなんだ。」

ユウコ:「それは便利ですね!エクセルの手順書と違って、間違いも減らせそうです!」

課長:「そうだね。しかも最近は、ブログや自社サービスのWordPress環境をTerraformで構築している企業も増えてる。WordPressテーマのCocoonと組み合わせるなら、Terraformで本番・テスト環境を同じ構成で保てるようにするのがベストプラクティスだ。」

ユウコ:「おお、Cocoonはうちのブログでも使ってます!」

課長:「じゃあ、TerraformでCocoon環境をまるごと再現できるようにコード化すれば、失敗も減るし、複数の環境を安心して展開できるようになるぞ!」

Terraformとは?
Terraformは、インフラをコードとして定義・構築・管理するツールです。AWSやGCP、Azureなどのクラウド環境を含む複数のプロバイダに対応しており、宣言的な構文で書かれた設定ファイルを元に、同じインフラを自動で構築できます。
公式サイト


② Terraformの実例紹介

実際にTerraformを活用している企業は多数あります。

たとえばメルカリでは、開発環境をすばやく再現するためにTerraformを導入。新入社員が開発環境を自分で構築する手間を減らし、1時間以内で環境を用意できるようになりました。

またサイバーエージェントでは、広告配信インフラの一部をTerraformでコード管理しています。インフラ設定の見える化が進み、トラブル対応や引き継ぎの手間が減ったといいます。

さらに公共分野でも活用が進み、自治体のクラウド移行プロジェクトで複数のサーバをTerraformで自動構築することで、作業ミスの防止と作業時間の短縮が実現されました。


③ クイズで理解をチェック!

クイズ1 Terraformの主な特徴として正しいのはどれ?

A. コンテナを自動で管理する
B. インフラ構成をコードで管理できる
C. クラウド料金を計算するツール

クイズ2 Terraformで作るものとして正しいのはどれ?

A. キャラクターのイラスト
B. サーバやネットワークなどのインフラ
C. スマホゲームのストーリー

クイズ3 Terraformとよく比較される考え方「手作業」との違いは?

A. 手作業は早いがTerraformは遅い
B. 手作業は正確だがTerraformは間違える
C. 手作業は都度作業、Terraformはコードで自動化される


🟢 回答と解説

クイズ1:B
→ Terraformは「Infrastructure as Code」により、インフラをコードで管理するのが特徴です。
クイズ2:B
→ Terraformはクラウド上のサーバ、ネットワーク、ストレージなどを自動で構築します。
クイズ3:C
→ Terraformは手作業による設定ミスを減らし、再現性のある構築を可能にします。

けん

IT系の中小企業診断士 様々な資格試験に挑戦しながら仕事を楽しんでいます。 AIを駆使して息子の勉強用に中学生にもわかるようなIT用語説明の記事を始めました。 応用情報技術者/総合旅行業務取扱管理者/インターネット旅行情報士1級/ビジネス法務2級/ビジネス会計2級/販売士2級/ITパスポート/プロモーショナルマーケター/健康経営アドバイザー/G検定