【中学生でもわかるIT用語】マッシュアップとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

『マ行』の用語

マッシュアップ

① 物語性を取り入れた説明

ユキは授業で「マッシュアップ」という言葉を聞いたけれど、何を意味しているのか理解できませんでした。授業後、ユキは先生に質問しました。

「先生、マッシュアップって何ですか?」

先生は少し微笑んで答えました。「いい質問だね、ユキ。簡単に言うと、マッシュアップは複数のサービスやデータを組み合わせて、新しいサービスを作り出すことなんだ。たとえば、君が音楽の好きな曲の一部分と、別のアーティストの曲を一緒にして、新しいメドレーを作ることができるよね。それが音楽のマッシュアップだ。」

「なるほど、それは面白そうですね!でも、インターネットの世界だとどうなるんですか?」とユキは聞きました。

「いい質問だね。たとえば、地図のサービスと天気予報のサービスを組み合わせるとするよ。地図に天気情報が載っていると、どの場所が晴れているか、雨が降っているかすぐにわかるよね。これは、地図サービスのデータと天気予報のデータを組み合わせて、新しいサービスを作っているんだ。」

「じゃあ、もともと別々に存在しているサービスを一緒に使って、便利なものにするのがマッシュアップなんですね。」ユキは理解を深めました。

「その通りだよ。API(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)という技術を使って、異なるサービスを組み合わせるんだ。たとえば、地図のAPIと天気予報のAPIを利用して、それぞれのデータを一つの画面で表示できるようにするんだよ。」

「なるほど!じゃあ、いろいろなアプリやウェブサービスで、別のサービスと連携して使っているものは、だいたいマッシュアップってことですね!」とユキは納得しました。

「そうだね。さまざまなサービスやデータを組み合わせて、より便利で役立つものを作り出すのがマッシュアップなんだよ。」

マッシュアップの定義

マッシュアップ」とは、複数の異なるデータやサービス(主にウェブサービス)を組み合わせて、新しい価値や機能を持つサービスを生み出すことを指します。


② 実際の事例

地図関連のマッシュアップ

Google Mapsは、他のサービスと組み合わせて多くのマッシュアップが作られた有名な例です。多くのウェブサイトやアプリがGoogle Maps APIを利用して、地図情報に観光スポット、店舗、交通情報などを表示するサービスを作成しています。たとえば、ZillowはGoogle Mapsを使い、不動産情報と地図を組み合わせて、ユーザーが物件を地図上で探せるサービスを提供しています。

動画関連サービス

 

YouTubeは動画共有プラットフォームですが、他のサービスと連携して様々なマッシュアップを実現しています。たとえば、ニュースサイトがYouTubeの動画を埋め込み、記事内で関連動画を見られるようにしている例があります。また、音楽やライブ配信のアプリがYouTubeと連携して、イベント情報やビデオを視聴者に届けるケースも増えています。

音楽関連

Spotifyは音楽ストリーミングサービスで、Last.fmという音楽推薦サービスと組み合わせてマッシュアップを行っています。Spotifyで聴いた音楽の履歴をLast.fmに連携させ、リスナーの好みに基づいた新しいアーティストや曲を推薦するサービスを提供しています。

 

参考までにマッシュアップが評価されていたMush up Awardは2006年~2018年まで開催され、現在はヒーローズリーグと改称して開催されています。


③ クイズや小テスト

クイズ1 マッシュアップとは何ですか?

A. 複数のデータやサービスを組み合わせて新しい価値を生み出すこと
B. 一つのサービスだけを使って新しい機能を作ること
C. データを圧縮すること

クイズ2 マッシュアップを使った例として正しいものはどれですか?

A. 地図サービスと天気情報を組み合わせたサービス
B. 音楽プレイヤー単独のアプリ
C. カレンダーだけを表示するアプリ

クイズ3 APIとは何ですか?

A. データの圧縮技術
B. 複数のサービスを連携させるためのインターフェース
C. インターネットの速度を速くする技術


回答
  1. 正解:A
  2. 正解:A
  3. 正解:B

応用情報技術者試験平成22年秋 問48

応用情報技術者平成22年秋期問48 マッシュアップに該当するもの

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