登場人物:新入社員ケンスケ(マーケティング部)と課長の会話
ケンスケ:「課長、今日の会議で“ハウスリストを活用”って話が出てましたけど……正直、“ハウスリスト”って何なのかよくわかりませんでした。」
課長:「いい質問だなケンスケ。ハウスリストっていうのは、企業が自社で集めた見込み客や顧客の情報リストのことだ。展示会で名刺交換した人、資料請求してくれた人、問い合わせをしてきた人なんかが入っている。」
ケンスケ:「なるほど。つまり自分たちで“つながり”のある人たちってことですね。社外から買ってくる営業リストとは違うんですね。」
課長:「そう。外部リストは他社から購入したもので、接点がないし精度も低いことが多い。一方、ハウスリストは接点があるから、精度も高くて“育てやすい”んだ。」
ケンスケ:「“育てる”?なんか植物みたいですね(笑)」
課長:「実際、ナーチャリング(見込み客育成)っていう言い方をするんだよ。関心の強さやタイミングに応じて、アプローチを変えることで、少しずつ商談に近づけるってわけだ。」
ケンスケ:「関心の強さで分けるってどういうことですか?」
課長:「いい質問だ。マーケティングではよく、ホットリスト・コールドリストっていう区分けも使うんだよ。こんな感じで表にまとめてみよう。」
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| ハウスリスト | 自社が接点を持った顧客や見込み客の情報をまとめたリスト。信頼性が高く、育成しやすい。 |
| リード | 興味・関心を持った見込み客そのもの。ハウスリスト内の一部として分類されることが多い。 |
| 外部リスト | 他社から購入した営業用リスト。接点なし。信頼性や効果が低いことがある。 |
| コールドリスト | 興味が薄く、すぐには商談化しにくいリード。継続的な情報提供が必要。 |
| ホットリスト | すぐにでも購入・契約する可能性がある高関心のリード。優先的にアプローチすべき相手。 |
ケンスケ:「なるほど、ハウスリストの中に“温度差”のあるリードが混ざってるから、それに合わせて育て方を工夫するんですね!」
課長:「その通り。ホットリストには営業がすぐアプローチして、コールドリストにはメルマガやセミナーで少しずつ関係を深めるんだ。こういう戦略ができるのは、ハウスリストをしっかり管理してるからこそなんだよ。」
ケンスケ:「いやー奥が深いですね…。ハウスリスト、すごく重要じゃないですか。」
課長:「マーケティング部に配属されたからには、避けて通れない武器だぞ!」
以下は国内企業での ハウスリスト活用 に関する分かりやすい最新事例です:
事例1:Automagi社(業界別セミナーによるホットリード創出)
BtoB企業であるAutomagi社は、業界ごとに異なるニーズ を見込み客リストに基づいてセグメントし、個別内容のセミナー案内メールを送付しました。その結果、月に10件のホットリード創出 に成功し、後には 月30件のホットリード獲得と月2件の商談化 の成果に結びついたといいます。
事例2:シャコウ社(メールナーチャリングによる商談創出)
約8,000件のハウスリスト宛てに「ホワイトペーパーの作り方」コンテンツを配信したところ、開封率30% と高水準な反応を獲得。その後の定期配信も功を奏し、100件以上の商談創出 に結びつけることができました。広告費ゼロでも成果を出せた好例です。
> 参考サイト:
ハウスリストの利用メリットとして正しいものは?
A. 接点のある人に効率よくアプローチできる
B. 購入意欲のない人にも大量メールを送れる
C. 他社から名簿を購入する必要がなくなる
展示会などで得た情報をハウスリスト化し、メール配信した結果期待できるのは?
A. 情報拡散のみで効果は薄い
B. 新たなターゲット層へのアプローチや問い合わせの増加
C. すぐに契約まで至る
業界別にメールの内容を変えて送る施策「ナーチャリング」の狙いは?
A. メールの件名を統一しやすくするため
B. 各業界のニーズに合わせて関心を高めるため
C. メール配信の作業を簡略化するため
A:ハウスリストなら、接点のある相手に対して効率的にアプローチできます(信頼性も高い)。
B:ハウスリストを使ったメール配信は、新たなターゲット層へのリーチや問い合わせの増加をもたらすことが確認されています。BtoBマーケティングのお困りごとをまるっと解決「ferret」+14イプロス+14THE MOLTS+14猿人
B:業界別にメール内容を変えることで、関心を持つ相手へより響くナーチャリングが可能になります。THE MOLTS