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【中学生でもわかるIT用語】ハウスリストとは 物語と実際の事例でわかりやすく解説

ハウスリスト

① ストーリー形式での解説

登場人物:新入社員ケンスケ(マーケティング部)と課長の会話


ケンスケ:「課長、今日の会議で“ハウスリストを活用”って話が出てましたけど……正直、“ハウスリスト”って何なのかよくわかりませんでした。」

課長:「いい質問だなケンスケ。ハウスリストっていうのは、企業が自社で集めた見込み客や顧客の情報リストのことだ。展示会で名刺交換した人、資料請求してくれた人、問い合わせをしてきた人なんかが入っている。」

ケンスケ:「なるほど。つまり自分たちで“つながり”のある人たちってことですね。社外から買ってくる営業リストとは違うんですね。」

課長:「そう。外部リストは他社から購入したもので、接点がないし精度も低いことが多い。一方、ハウスリストは接点があるから、精度も高くて“育てやすい”んだ。」

ケンスケ:「“育てる”?なんか植物みたいですね(笑)」

課長:「実際、ナーチャリング(見込み客育成)っていう言い方をするんだよ。関心の強さやタイミングに応じて、アプローチを変えることで、少しずつ商談に近づけるってわけだ。」

ケンスケ:「関心の強さで分けるってどういうことですか?」

課長:「いい質問だ。マーケティングではよく、ホットリスト・コールドリストっていう区分けも使うんだよ。こんな感じで表にまとめてみよう。」

用語 内容
ハウスリスト 自社が接点を持った顧客や見込み客の情報をまとめたリスト。信頼性が高く、育成しやすい。
リード 興味・関心を持った見込み客そのもの。ハウスリスト内の一部として分類されることが多い。
外部リスト 他社から購入した営業用リスト。接点なし。信頼性や効果が低いことがある。
コールドリスト 興味が薄く、すぐには商談化しにくいリード。継続的な情報提供が必要。
ホットリスト すぐにでも購入・契約する可能性がある高関心のリード。優先的にアプローチすべき相手。

ケンスケ:「なるほど、ハウスリストの中に“温度差”のあるリードが混ざってるから、それに合わせて育て方を工夫するんですね!」

課長:「その通り。ホットリストには営業がすぐアプローチして、コールドリストにはメルマガやセミナーで少しずつ関係を深めるんだ。こういう戦略ができるのは、ハウスリストをしっかり管理してるからこそなんだよ。」

ケンスケ:「いやー奥が深いですね…。ハウスリスト、すごく重要じゃないですか。」

課長:「マーケティング部に配属されたからには、避けて通れない武器だぞ!」


ハウスリストとは
自社が過去に接点を持った見込み客・顧客の氏名、連絡先、属性、行動履歴などをまとめたリストで、ナーチャリングや営業アプローチにおいて中心的な役割を果たすマーケティング資産です。

② 実際の事例

以下は国内企業での ハウスリスト活用 に関する分かりやすい最新事例です:

事例1:Automagi社(業界別セミナーによるホットリード創出)
BtoB企業であるAutomagi社は、業界ごとに異なるニーズ を見込み客リストに基づいてセグメントし、個別内容のセミナー案内メールを送付しました。その結果、月に10件のホットリード創出 に成功し、後には 月30件のホットリード獲得と月2件の商談化 の成果に結びついたといいます。

事例2:シャコウ社(メールナーチャリングによる商談創出)
約8,000件のハウスリスト宛てに「ホワイトペーパーの作り方」コンテンツを配信したところ、開封率30% と高水準な反応を獲得。その後の定期配信も功を奏し、100件以上の商談創出 に結びつけることができました。広告費ゼロでも成果を出せた好例です。

> 参考サイト:


③ クイズや小テスト

クイズ1

ハウスリストの利用メリットとして正しいものは?
A. 接点のある人に効率よくアプローチできる
B. 購入意欲のない人にも大量メールを送れる
C. 他社から名簿を購入する必要がなくなる

クイズ2

展示会などで得た情報をハウスリスト化し、メール配信した結果期待できるのは?
A. 情報拡散のみで効果は薄い
B. 新たなターゲット層へのアプローチや問い合わせの増加
C. すぐに契約まで至る

クイズ3

業界別にメールの内容を変えて送る施策「ナーチャリング」の狙いは?
A. メールの件名を統一しやすくするため
B. 各業界のニーズに合わせて関心を高めるため
C. メール配信の作業を簡略化するため

回答と解説
  1. A:ハウスリストなら、接点のある相手に対して効率的にアプローチできます(信頼性も高い)。

  2. B:ハウスリストを使ったメール配信は、新たなターゲット層へのリーチや問い合わせの増加をもたらすことが確認されています。BtoBマーケティングのお困りごとをまるっと解決「ferret」+14イプロス+14THE MOLTS+14猿人

  3. B:業界別にメール内容を変えることで、関心を持つ相手へより響くナーチャリングが可能になります。THE MOLTS

 

けん

IT系の中小企業診断士 様々な資格試験に挑戦しながら仕事を楽しんでいます。 AIを駆使して息子の勉強用に中学生にもわかるようなIT用語説明の記事を始めました。 応用情報技術者/総合旅行業務取扱管理者/インターネット旅行情報士1級/ビジネス法務2級/ビジネス会計2級/販売士2級/ITパスポート/プロモーショナルマーケター/健康経営アドバイザー/G検定